監督:手塚昌明
脚本:柏原寛司 三村渉
出演:田中美里 谷原章介 伊武雅刀 星由里子
毎年言っていることだけど、僕はゴジラにはとことん甘く、ゴジラがそのスクリーンに映っていていろんな物を破壊しまくっている姿が見れれば、もうそれはそれで楽しいので映画としても充分楽しいものと言う評価になってしまいます。
世間的に見て平成ゴジラシリーズの評判は確実に悪いのですが、僕にとっては大方が許容範囲。ちょっと出来がよければもうそれは好きな映画の一つです。(ただ確かに去年の「2000ミレニアム」は、、、(^^;))
でもそういうバックグラウンドを抜きにしても、今回のゴジラは面白かったと思います。今までのシリーズの設定を一新して、かつて東京がゴジラに破壊されたとして首都は大阪に、ゴジラを呼び寄せると言うことで原子力発電は封印されていると言うような、まったくのパラレルワールド内の出来事として他のシリーズとは一線を画すものになっているのもいいですね。
いままでの「ゴジラ」映画だと、「ゴジラはどうしても死なない」というのがどことなく暗黙の了解的に大前提にある気がしていたので「ゴジラは勝つのか」ということよりも「ゴジラはどうやって勝つのか」のみに焦点がありましたが、この映画では設定を一新しているために「ゴジラは絶対的な存在」という確信が薄く、かつ立ち向かう人間側の心理描写や人物像がうまく描かれていてそれなりに共感できたりするので「いったいどちらが勝つんだろう」という興味を失うことなく観ることができ、かなり緊張感を維持させてくれました。
ブラックホールを用いて時空間をゆがませてゴジラを消滅させるという発想も個人的には興味深く、「人間対巨大怪獣」という構図の描写としてはいままで観た中でもトップレベルの面白さでした。
またメガヌロン、メガギラスの描き方も好きです。最初小さくて後で大きくなるということはもしかして合体か〜と思いましたが、そうでなくて本当によかった。壁イッパイに張り付く幼虫(蛹?)の姿は笑ったけど、ある意味衝撃的でした。
とにかく全編を通して楽しめる痛快作でしたね。評価高です。