「東京ゴミ女」☆☆☆
監督:廣木隆一
脚本:及川章太郎
出演:中村麻美 鈴木一真 柴咲コウ 小山田サユリ 戸田昌宏 田口トモロヲ 泰谷ひろみ 吉岡睦高 伊藤裕作 山中竜也
同じマンションに住む売れないミュージシャンに惚れ、彼のゴミをゴミ捨て場から持ち帰り中を探ることを常としている女の一風変わったラブストーリー。2000年に数本作成されたデジタルビデオ映画”ラブシネマ”シリーズの1本。
他人のゴミを荒らすというのは明らかにストーカー行為で、男が女のゴミを荒らしたらもう全然ちがうエログロい世界に入っていくんでしょうが、この映画では女の子が男のゴミをということで、さほどドロドロしたイメージもなくこんなのもありかなと思わせてしまうラインで留まっています。
ただ逆にそんなゴミあさりに嫌悪感を持たせないということがリアリティの欠如につながっているのも確か。ガサガサと袋から出したゴミをきれいに分別保存したりして、ゴミに汚さがない。僕の感覚だとゴミってあんな乾いていないでしょう。ゴミって湿ってるよね。だから思い出したように使用済みのコンドームなども入っているし、たまに生ゴミも入っているのをみるとそうそうと思う。
だからゴミなんて例え自分のだとしても絶対に触りたくないよね。好きな相手のものだとしても僕には理解できないっすよ。こんな爽やかに描かないで欲しいです。(^^;)
でもまあその彼女がミュージシャンと会話を交わすようになったときに明らかになる内容はなかなか衝撃的。更なるリアリティの欠如。っていうか喪失。これはなかなか面白い。意外でした。アップに頼らず全身をじっくりと長回しで切り取られたそのときの彼女のリアクションの様子がなかなかよいしね。
深夜TVで放映されたのを観たのだけど、モニタで観ても明らかにデジタルビデオと分かる(気がする)TVドラマとも違うキラキラした質感にはやはり違和感があります。奥行きがないんだよね。最近はだいぶ改善されてきているのは確かだけど、やっぱり映画はフィルムがいいなあ。
喫茶店で働く主人公の同僚ウエイトレスで顔を見せているのがなんと同年12月公開の「バトル・ロワイアル」以前になると思われる柴咲コウさん。「双子両方とやったら最初から最後まで同じ順序だった」とか、「アフリカの黒人とやったらアメリカの黒人とは全然違った」とか今だったらもう言わないかもね。(笑)
2005.4.1
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