監督:出崎 統
脚本:島田 満
出演:(声)間宮くるみ 池澤春菜 愛河里花子 伊藤健太郎 村井かずさ 佐久間レイ 杉本ゆう 鈴木千尋 安部なつみ ミニモニ。 ダンディ板野
TVのハム太郎は面白い。これは間違いないでしょう。子供と一緒によく観ていますが、登場ハムたちのキャラも立ってるし、大人でも時々爆笑してしまうようなギャグもあるし、仲間同士の友情や淡い恋愛関係などのほのぼの指数も高く、子供に安心して見せられる、「いい」アニメです。僕は大好きです。
こういったTVアニメが映画版になると時間も長くなって話のスケールも大きくなり、TVのパターンからは大きく外れるというのは他のアニメでもよくあること。このTVと映画のずれが最もうまく活きているのが「しんちゃん」だと僕は思うのだけど、この「ハム太郎」はあまりうまくいっていないほうだと思う。去年くらいまではあまり思わなかったけど、子供の成長に合わせてTV版をよく観るようになったこともあってか、またはたまたま今年のがあまり面白くなかったのか、とにかく今回はそう強く思いました。
ハム太郎のいいところは人間の日常とハムスターたちの日常とをうまく対比させて、その小さい世界が人間の世界とも絶妙にオーバーラップされているところだと思う。ハム太郎たちが見つけて大切にする事柄は人間でも大切な気持ちであることが多い。仲間が落ち込んでいればみんなで助け合うし、誰かが幸せならみんなが嬉しい。人間の日常の裏で活躍するそんなハムスターたちの姿が可愛くてたくましくて楽しいのだ。
でもこの映画のように明らかに日常とは別世界に行ってしまうと、そのよさがいま一つ現れていない気がします。実際、飼い主のロコちゃんとかほとんど出てこないしね。この映画で多くを費やされるのは海賊のボスとハム太郎のレース。いかんのよ、ハム太郎は争ったりしちゃ。しかも悪意の邪魔が入るなんてさあ。その理由や結果がどうであれども、それはハム太郎のいいところじゃないのです。ハム太郎の勇気や強さを表すのなら、ケンカの仲裁とか、出来なかったことに新たに挑戦するとか、せいぜい宝捜しくらいではないかね。
まあたしかに戦いの相手のボスはなんだかんだ言っても結局はいいヤツで、あっという間に改心しちゃったりするのはこのアニメのテイストに合ってはいるけどね。なんにせよ今回のはあまり面白くなかったです。
あぁ、そうそう。異国の妖精ハムスターを演じた安部なつみさんはなかなかよかったよ。ミニハムず(ミニモニ。)もすっかり定着したのね。今回の歌も楽しいね。ダンディは出てきたときは(知らなかったので)笑ったけど、持ちネタ(ゲッツ!)しつこすぎ。(^^;)