「花と蛇2 パリ/静子」☆☆
監督:石井 隆
脚本:石井 隆
出演:杉本 彩 遠藤憲一 不二子 荒井美恵子 伊藤洋三郎 山口祥行 品川 徹 中山 俊 宍戸 錠
前作はセックス&バイオレンスの狂気が画面全体からヒシヒシと伝わってきて、思いがけないほどの緊張感と緊迫感、そして圧倒的なセクシャルな興奮に満ち満ちていた傑作だと僕は思っているんだけど、第2弾となるこの映画からは全くと言っていいほどそういった空気が流れてきませんでした。
別に同じタイトルを冠したシリーズだからと言って全く同じ雰囲気のものを作る必要はないんだけど、それでもここまで緊張感のないものを観させられるとちょっと残念。
パリに住む新進美術家の近作を見て今後も支援すべきか確認してくるよう、美術評論家の大家である年の離れた夫に頼まれた若妻。才能はあるもののほとんど描けずにいた美術家は彼女をモデルにすれば傑作が描けるはずと言う。当初は拒むものの熱意に負け、またその美術家に何かを感じた彼女は身をさらすことに。しかしそれは、彼女を襲う不幸の始まりだった。
、、、ということでいろいろあって杉本彩さんが前作に続いてSM地獄に身を落とすわけです。
しかしその展開はなんだかなあああって感じ。実際には罠にかけられているんだけど、逃げられない罠でなく、自らわざわざ踏みつけた感じがしてしまう。美術家としては絶対避けられなかった罠なのかもしれないけど、それでもあの展開は逃げられそうな気がする。前作は絶対に逃げられそうになかったのになあ。しかも今回はその終わり方も甘いっしょう。あんな危ない連中があれで終わりにさせるとは到底思えないんだけど。
結局この映画はちょっとアブなめな題材を用いたラブストーリーでしかない感じ。しかもその組み合わせも、老夫となのか、新進美術家となのか、いまいち絞りきれていない。なんか見終わってもすっきりしないんだよねえ。
ところで不二子さん、”松尾玲央”になったんと違うんですか? 使い分けているの?
2005.5.19
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