監督:佐々部清
脚本:田部俊行 佐々部清
出演:寺尾 聰 原田美枝子 吉岡秀隆 鶴田真由 國村 隼 伊原剛志 高島礼子 石橋蓮司 井
川比左志 奈良岡朋子 樹木希林 柴田恭兵
結局この映画の主題ってなに? 僕はこの映画は推理サスペンスかと思っていたんだけど、違った。でも感動巨編かと思うと、それも違う。なんか中途半端なのだ。
勤勉だったはずの元警部が最愛の妻を殺した。そして2日間の失踪の後自首するが、その2日間になにをしていたのかは硬く口を閉ざす。彼は何故妻を殺したのか。
宣伝とかだと、この映画のあらすじは上のように書かれています。だとすればその2日間に妻を殺した本当の理由があると思わない? その2日間が明らかになることで、大きな驚きともしかしたら大きな感動が待っていると思わないか? それは間違い。殺した理由自体にはほとんど驚きはないのです。2日間の行動も、気持ちは分かるような分からないようなもの。あれって愛? だとすればものすごい拡大解釈でないかね。僕にはいま一つ分からない。
それに彼の目的の一つが「1年後」だとしたら、自首したらそれはかなわない可能性が高くなるわけだし。本当にあの事実を隠し、守りたいのなら、やはり自首という選択は間違っていると思うよ。みんなが必死になって事実を探そうとするのは目に見えてるし。隠せるわけないって。現にお姉ちゃんとか弁護士のみならず記者にまでぺらぺら秘密であっていいこと言っちゃうわけだしね。
それに途中までは警察と検察を巻き込んだ権力/利権の政治的な駆け引きが大きなポイントとなっていたのに、それもなんだかよく分からないうちにフェードアウト。
確かに悲劇だとは思う。生きることの意味もある程度提示している。お話としてはいいほうだと思う。でも主人公の行動がいま一つ納得の行かないことであることはたしかで、それがその伝える力を弱めていると言わざるをえません。
それに事実の明かされ方が中途半端にダラダラ出てくるのはどうかね。これはヒントや伏線が少しずつ出るのとは違うよ。答えが小出しにされているのです。あれでは驚きも感動も小出し。泣けるわけもないと思うんだけどね。とかいっても劇場からは結構な鼻すすり音。泣けるのか〜〜〜〜。(^^;)
それにしても豪華出演陣よね。あっちもこっちも知ってる顔。2シーンしか出てない弁護士の妻が高島礼子さんだったりするのには驚いた。