「春の雪」☆☆
監督:行定勲
脚本:伊藤ちひろ 佐藤信介
出演:妻夫木聡 竹内結子 高岡蒼佑 大楠道代 若尾文子 榎木孝明 石丸謙二郎 宮崎美子 岸田今日子 田口トモロヲ 高畑淳子 真野響子 山本圭 及川光博
倉田真由美さんの人気連載「だめんず・うぉーかー」がこのたび映画化されました。時代設定を大正時代に置き換え、大胆な解釈と詳細な人物設定の下、若手実力派人気キャスト2人を主演に迎えて、作品ラインナップ的にはすでに巨匠の雰囲気をも漂う行定勲監督がこの上ない映像美と斬新な語り口で見事に映画化。歴史上まれに見るだめんずを妻夫木聡が、それに振り回されて身を滅ぼすうぉーかーを竹内結子がそれぞれ最高の演技で演じきった超大作です。そのだめんずっぷりは観る人のたちの涙を誘わずにいられないでしょう。僕も泣きました。あまりにも情けなくて。
えーと。そういう映画です。
観る前は時代の波による大きな力に飲み込まれて引き裂かれてしまう男女の悲恋かと思ってたんですよね。でもぜんぜん違いました。いくらでも回避できた悲劇を自分の意思で引き寄せただけの日本一の馬鹿男を描いた、ある意味笑撃的な一大喜劇でした。
って笑う以外ないよ、これ。じゃないと本当に情けなくて仕方ない主人公に腹が立つばかり。ばっかじゃないの、清様(妻夫木)。あなたは子供すぎます。こいつを好きになる女も、親友として心から心配する友人も、一見偉いし切ないかもしれないけど、冷静に見たらおかしいでしょう。ぜんぜん共感できません。作品としてのできは悪くないんだろうけどね。
そんな中よかったのは大楠道代さんだなあ。自殺のシーンは心底凄いと思ったよ。
2005.11.8
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