「ハサミ男」☆☆☆☆
監督:池田敏春
脚本:池田敏春 香川まさひと
出演:豊川悦司 麻生久美子 阿部 寛 斎藤 歩 阪田瑞穂 樋口浩二 石丸謙二郎 小野みゆき 三輪明日美 寺田 農 二木てるみ
のど元にハサミを突き刺して殺す”ハサミ男”として女子高生2人を連続して殺害したふたりの男女だったが、3人目の標的としていた女子高生がその直前に同じ手口で殺され、しかも第一発見者となってしまったために警察に聴取される立場となってしまう。ふたりは犯人を捜すために独自に調査を開始するが、警察でも今回の事件に疑問を持っていた。
最高に面白い。単なる「真犯人は誰なのか」というミステリーかと思っていたらその予想をはるかに上回る衝撃的な展開が待っていました。真犯人なんかほとんどどうでもいいじゃん。2重3重に張り巡らされたトリックに翻弄されつつ、次から次へと登場する事実に何度も驚かされました。はっきり言って真犯人探しが一番小さな出来事で、ハサミ男ふたりに隠された事実や警察内部での動き、犯人の心理、思わせぶりな登場人物の行動などが見事に絡み合っていました。素晴らしい。必見。
最初から豊川さんと麻生さんの微妙な距離感に違和感があるのだけど、その距離感のもつ意味がやはり最大の衝撃でしょう。
たしかに一つ一つのネタは他の映画や物語で多く使われているものが多い気もするのだけど、それらをこんなにうまく絡めてまとめさせたのは見事としか言いようがありません。文句なし。すっかりだまされましたが最高の読後感です。ギリギリの緊迫感を維持し続ける麻生久美子さんがとにかく素晴らしい。
あとなんか画質や音作りが微妙にレトロを感じるのはわざとなのかな?
ところで監督の池田敏春自体が久しぶりだけど、脚本協力に「長谷川和彦」と「相米慎二」がクレジットされていて驚いた。かなり長い間練られてきたんだね。あと企画に「岡田真澄」さんの名前があるんだけど、ファンファン?
2006.5.20
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