「陽はまた昇る」


監督:佐々部清
脚本:西岡琢也 佐々部清
出演:西田敏行 渡辺 謙 真野響子 仲代達矢 江守 徹 緒形直人 夏八木勲

 どうしても西田敏行さん(浜ちゃん)は真面目に仕事に打ち込むキャラに見えなくて。(^^;) でもそれ以外はなかなかよかったです。

 僕は機能的にVHSとβを並べて比べたことはないのでどちらは優れているのかは分かりませんが、これだけ差がついたということは、環境的なものも含めて全てをトータルで見てVHSのほうがいい部分が多かったのでしょう。僕はレンタルビデオ(特にAV)の品揃えが大きかったと思っていますが。このあたりはどうにもWindowsとMacのソフト量の差とクロスオーバーしてしまいますね。
 なんにせよ後発のVHSがその地位を確立した大きな要因は、「諦めなかったこと」でしょう。開発でも発売でも遅れをとり、社内状況や市場環境、法律にまでも縛られながらもいいものを作り発表することだけを信じて突き進んだ結果、あの大成功を勝ち取りました。

 ある意味この映画も最初から結末がほぼ分かっています。VHSが開発され、発売されるのは観客全員が最初から分かっていること。しかしそこまでの苦難は僕はほとんど知りませんでした。あんなに苦しい状況からVHSは生まれたのですね。本当に感謝してしまいます。
 その苦難を乗り越え、開発し発売に至る姿は、結果が分かっていても感動的。素直に感動しました。ラストシーンなど、かなりこすい演出なのに、ジーンとしてしまう自分も許しちゃう。(笑)

 西田さんは上記のようにイメージがずれるのはやむないにしても好演だとは思います。しかし素晴らしかったのは渡辺謙さん。型破りに突き進む西田さんと自分が生きてきた平坦なサラリーマン生活のハザマに悩みながらもだんだんと西田さんを理解し、リスペクトしていく姿が本当にこの映画を支えていました。

 最近こういったフィクションとノンフィクションの両方を併せ持った映画が続いていますね。題材の選出は難しいでしょうが、はまれば史実と共に心に残りやすいでしょう。僕は嫌いでないジャンルです。今後にも期待です。