「ひまわり」


監督:行定勲
脚本:
行定勲 佐藤信介
出演:
麻生久美子 袴田吉彦 川村彩 土屋久美子 粟田麗 マギー

 船の事故で行方不明になった級友の女の子の葬式に集まった小学校の同級生たちと彼女にまつわる男達のお話、である。僕がどうしても気になって頭から離れなかったのが、なんで「行方不明」になった直後で死体の確認もすんでないのに「葬式」なのかなあということ。これって細かいことなのかもしれないけど、お話の大前提にかかわることなのでどうしても解せなかったです。それとももしかして分かりにくかっただけで、事故から10日くらいは過ぎていたのかなあ。いや、でも、、、。むにゃむにゃ。(--;)

 雰囲気は悪くないんだよね。どことなく儚げで憂いを秘めた女の子の周りには、やはりいくつかの美しくも哀しげなエピソードがあるものなのでしょうか。彼女と最近につきあいの合った男達の話で明らかになる彼女の行動や想いは、みんな淋しさと哀しさに満ちたものばかりでした。回想されるいくつかのシーンにはちょっと切なくなっちゃいました。
 またその彼女の小学生時代の初恋の思い出のシーンもなかなかいいですね。子供の頃の可愛い片思いの思い出なんてやっぱり何よりの宝ですよね。
 ただ映画の作りとしてはその思い出に彼女の今の行動の殆どが起因していると思われるのだけど、どうもそのつながりは薄く感じてしまいます。少女時代と今の彼女の行動のギャップが大きく、あの少女がどういう生活を経て今の彼女になっていったのかはいまひとつ感じ取れません。どうにも説明不足は否めないでしょう。
 また結局、彼女が何を考えて行動していたのかもいまひとつ解明されず、未消化のまま終わってしまった気がします。ラストの展開も謎が残るばかりだし。悪くない映画なんですが、中途半端な印象を貰った映画でした。

 麻生久美子さんはようやく最近顔を認識できてきました。彼女を含めて出演者たちは皆生き生きと演技している感じがしてなかなか良かったです。特に僕は粟田麗さんが久しぶりに観れたのが嬉しかったです。