「メゾン・ド・ヒミコ」☆☆☆☆
監督:犬童一心
脚本:渡辺あや
出演:柴咲コウ オダギリジョー 田中泯 西島秀俊 村上大樹 新宿洋ちゃん 森山潤久 井上博一 柳澤愼一 青山吉良 歌澤寅右衛門 大河内浩 草村礼子 藤井かほり 岡庭淳志 沖中玲斗 峯村淳二 枝光利雄 高橋昌也 筒井康隆(声の出演)
ゲイのための老人ホーム”メゾン・ド・ヒミコ”を経営しそこに住む伝説のゲイ卑弥呼。彼(彼女)の娘の沙織は卑弥呼の若い恋人春彦に父親の死期が近いことを告げられ、老人ホームを手伝わないかと誘われる。
面白かった。ピキピキピッキー。
このご時世、断言するのは腰が引けるけど、僕もたぶんゲイには偏見がある。それはどうしてもフィジカルな行為を想像してしまい、そしてそれを悪いほうに受けてしまうからです。ただし精神的な面だけを考えるならば、同性であっても問題はないだろうなと思います。どのあたりが分岐点になるかですね。
まあ実は僕は実際にゲイの人に会ったことはないので、会った際にどう感じるかは今のところ分かりません。それだけで差別するようなことだけはしないようにしたいものです。
しかし自分の父親がゲイだったらと考えるとやっぱ重たいですねえ。最初は沙織のようにショックを受けて拒絶してしまうことのほうが多いでしょう。それがどのように解きほどかれていくかは人それぞれでしょうね。沙織は彼らとのさまざまな経験を通して想いが変わっていきましたが、たいていの人はそういう経験をする前に結論を出してしまうことでしょう。難しいね。
しかし面白かったなあ。特にゲイである春彦(オダギリ)と沙織(柴咲)のラブシーン?の前後の二人の感情の流れは惹き込まれたし、卑弥呼が沙織を見つめて告げるセリフのなんて素晴らしいこと。ちょっと笑えるシーンも多くとても楽しい時間の中、ホロっとさせてくれるタイミングのいい映画でした。
柴咲コウさんがとにかく素晴らしい。「BR」や「GO」で高い評価を受けたけど、この映画の彼女が一番いいね。ブスっぷりも、笑いっぷりも、泣きっぷりも、怒りっぷりも、ピキピキピッキーも(笑)、一世一代の大熱演。圧倒されました。この映画で主演女優賞のひとつも取っておかしくないでしょう。
あとやはりすごいのは田中泯さんの存在感。これまた助演賞でも取りそうです。オダギリくんもいいしね。見事でした。
2005.11.30
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