「HINOKIO」☆☆☆☆
監督:秋山貴彦
脚本:米村正二 秋山貴彦 末谷真澄
出演:本郷奏多 多部未華子 堀北真希 小林涼子 中村雅俊 原沙知絵 牧瀬里穂 原田美枝子 村上雄太 加藤 諒
なかなか面白かったです。ロボットが活躍し、ゲームの世界と実世界が融合していくといった都市伝説をエッセンスとしていながらも、映画の本質はそういったSFファンタジーばかりではなく、子供同士の友情と淡い恋愛感情、それから親と子の家族愛、そして少年たちの成長物語が中心で、少年少女にとって生きる上で大切なものすべてをぎゅっぎゅっと見事に詰め込んだジュブナイルの佳作です。
同時に遭った事故で母親を亡くして以来、足を怪我したこともあり部屋に閉じこもるようになっていた少年だったが、ロボット工学者の父親が開発した遠隔操作ロボットを自らの代理として学校に通わせ、その目と耳を通して”通学”するようになる。材料にヒノキを用いていることからHINOKIOとあだ名つけされた彼は、クラスのガキ大将の少女と交流を深めていく。
とにかく素晴らしいのが主人公二人。興味やからかいの対象でしかなかったお互いを、その特殊な環境の中でやがて認め合っていく過程はとてもさわやかでいいですね。男勝りな彼女を女だと認識して以降、HINOKIOの感情が明らかに違うところなんかなんかほのぼのしてしまう。
少年と父親の関係、少女の家庭の問題、他のクラスメートの嫉妬から来る行動、ゲームにはまって不登校になってしまう友人の姿、ゲームと実世界のリンク、少年の苦しみからくる行動とその結末など、さまざまな要素が絡み合って進むわりと複雑とも言える話なんですが、それでも一つ一つの描き方がすっきりと分かりやすくなっていることもあってこんがらかることもなくうまくまとまっていると思います。いい映画です。
ところでHINOKIOはフルCGで作られたと聞いた気がするんだけど、本当でしょうか。マペットなし? だとしたら本当にものすごいレベルだなあ。画面上全くと言っていいほど違和感なし。それだけでも一見の価値はありますね。
あと、公開時現在('05年7月)本郷奏多君('90年11月生)は14歳で、小林涼子さん('89年11月生)は15歳、多部未華子さん('89年1月生)も堀北真希さん('88年10月生)も16歳だそうです。みんな小学6年生役でまあ、そう見えなくもない。撮影は結構前なのでしょうか? CGにかなり時間かけてた?
2005.7.22
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