「イキガミ」☆☆☆
監督:瀧本智行
脚本:八津弘幸 佐々木章光 瀧本智行
出演:松田翔太 山田孝之 金井勇太 佐野和真 成海璃子 塚本高史 柄本明 劇団ひとり 井川遥 笹野高史 塩見三省 風吹ジュン
この世界では1000人に1人の割合で24時間後に死ぬと言う栄誉ある国繁死亡者が選ばれていた。それは国家繁栄のために必要な死とされている。厚生保健省の国家公務員・藤本賢吾の仕事は、政府より発行された死亡予告証:通称“イキガミ”を国繁死亡者に配達することだった。しかし藤本はその仕事に疑問を持っていた。
自分があと24時間で死ぬとしたら何をするだろう。僕くらいにおっさんになっていると重要なやり残したことは少なくなってきているので、急いでやってしまわなくてはならないことはたぶんありません。最後のときまで家族と楽しく過ごすくらいのことしかないでしょう。
でもこの映画で描かれるようなハタチそこそこの人たちが24時間後に死ぬとなるとそれは僕らと意味が違います。その24時間で何か意味のあることを残さないといけないと思う人も多いでしょう。確かにそんな日が突然来るかもしれないとなれば、そこまでの時間を充実したものにしなくてはならないと考え、だらだらと過ごす人は減るのかもしれません。法律としては効果のあるものなのかもしれませんね。肯定否定はともかく。
しかし24時間と言うのは殺される側への配慮は全くないよね。(笑) 生きる意味を見出して何かを成し遂げようとさせるなら、1ヶ月とか1年とかは必要でしょう。それか1日なんて猶予は与えず、もうその場で殺してしまえばいいのに。ドラマが起きそう、だけで1日なんて決められたら、殺される側としてはたまったもんじゃないですね。あの世界で法律を決めたとき、なんで1日にしたのかは気になるところです。
原作はチラッとしか読んだことありませんが、荒唐無稽な設定以外はリアル感のある人間ドラマのような気がします。この映画では3つのエピソードのみ描かれていましたが、これら以上にいろいろなエピソードがあるのでしょう。まだまだ続編が作れそうだし、この法律自体に疑問を持つ人も描かれているので、現体制をぶっ壊すような革命を描く話も作れそう。実は正直、僕はこの映画はさほど面白くありませんでした。それだけに続編を観てみたいです。もっともっと面白くなりそうだから。
ところで実は僕が一番気になったのは、最後に成海璃子ちゃんが地図で家を探し当てたり、兄ちゃんからのメッセ−ジをフツーに(?)読んでいたことです。読めるわけないじゃんっ。(^^;)
(静岡東宝)
2008.10.13
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