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by はる
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「犬神家の一族」☆☆☆

監督:市川崑
脚本:市川崑 日高真也 長田紀生
出演:石坂浩二 松嶋菜々子 尾上菊之助 富司純子 松坂慶子 萬田久子 中村敦夫 仲代達矢 葛山信吾 池内万作 永澤俊矢 奥菜恵 岸部一徳 蛍雪次朗 嶋田豪 松本美奈子 草笛光子 三條美紀 加藤武 尾藤イサオ 石倉三郎 林家木久蔵 中村玉緒 三谷幸喜 深田恭子 大滝秀治

 昭和22年。莫大な遺産を残して死んだ犬神佐兵衛の遺言状には、自分の孫の佐清、佐武、佐智のいずれかとの結婚を条件に、恩人野々宮の孫の珠世に遺産を贈ると記されていた。佐兵衛の3人の娘たちを始めとする親族たちはその内容に愕然とする。やがて佐武が死体となって発見されるが、珠世がその前夜に佐武と会っていたことが分かり、容疑が向けられる。遺言状の公開に立ちあっていた探偵金田一耕助は事件を捜査するが、第2の殺人が起きる。

 かなり有名な金田一耕助の大冒険物語をかつて映画化('76年)していた市川崑が再び映画化。なんでも金田一ものでこれが今まで一番多く映像化された話だそうです。古くは片岡千恵蔵さん('54年)から有名な古谷一行さん('77年)、驚きの中井貴一さん('90年)、片岡鶴太郎さん('94年)、最近では2004年に稲垣吾郎ちゃんまでこの話で金田一を演じているようです。TVが多いようですけどね。知らなかったー。
 そして今回演じた石坂浩二さんも前回の市川作品で金田一を演じており、30年ぶりに同じ映画を同じ監督が同じ主演で取り直したわけです。言うなれば山田洋次監督が寅さんの初期作を30年後に渥美さん主演でリメイクするようなもの。それって凄くない?
 と数々のリメイクを経てきたこの物語を、実は私は一度も観たことがありませんでした。佐清くんの白マスクやらV字開脚の湖の死体なんかは宣伝やらなんやらで見たことあったのですが、それがどういう意味を持つのかとか、全く知りませんでした。白マスクなんて謎の怪人だと思ってたもんね。(^^;)

 ということなので当然犯人が誰かと言うことも全く知らずにサラの状態。真剣に物語のからくりを推理しながらの鑑賞となりました。事件の構造が複雑と言えば複雑なので当然推理は完結しないまま謎解きとなってしまいました。ふん、なるほど、そう言うことかーと結構納得。さすが良く出来ている。

 しかし出ている人は確かに現代の人々なのだけど、映像やら音楽やらが妙に懐かしげな感じ。悪く言えば古臭い感じ。今回のリメイクは30年前のものとほとんど同じようなものを人だけ変えて作り直したらしいので、きっと前作自体が本当にこんな感じなんでしょうな。観たことないのではっきりとは言えないけど、かなり忠実に前作を作り直すことに成功しているのではないでしょうか。しかし、それにどんな意味が、と言う疑問もやはりぬぐえず。

 実は僕は同じ市川監督の「八つ墓村」('96年)の豊川悦司さんの金田一が妙に好きだったんだよなあ。出来ればシリーズ化して欲しかったんだけど、評判良くなかったのか結局これ一本。今回のもできればトヨエツさんで作って欲しかったです。

2007.1.24


 

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