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by はる
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2004年5月以降 人目のご訪問者です。('96.8〜'04.05・・・130,000人位)

「いつか読書する日」☆☆☆☆

監督:緒方明
脚本:青木研次
出演:田中裕子 岸部一徳 仁科亜季子 上田耕一 香川照之 渡辺美佐子 杉本哲太 鈴木砂羽 馬淵英里何

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 高校生時代にクラスメートだった男をずっと想い続けている50歳の女。その男は同じ町で病気の妻と共に暮らしている。毎日毎日牛乳配達とスーパーのレジ打ちの同じような日々を暮らす彼女。そんな彼女をことを実は自分の夫が好きだと気づいた病床の妻は彼女を呼びつけ、自分の死後、夫と暮らして欲しいと頼む。

 静かな傑作。緩やかな時間の流れの中でお互いをずっと好きでいながら、それぞれが想い合うことをひたすら押さえ込もうとする姿が印象深い。平凡に生きること、変化なく過ごすことを心に決めて生きるのは、ある意味とても勇気がいることで、ある意味とてもつらい人生でもあります。好きだという気持ちも変りたいという気持ちも持ち合わせているのにそれは表に出さないと決める。切ない。
 しかしそれが一気に噴出すときがやっぱり訪れる。そのときの二人の姿はちょっと笑っちゃうくらい滑稽なのだけど、でもそれが二人がそうして生きてきたことの証しでもあるのです。不器用な二人の姿はとても心を打ちました。

 また脇を固める面々の人物設定の丁寧さを初めとして、虐待児童の保護云々とか、牛乳配達とか、二人の両親の過去の因縁とか、認知症の老人の姿とか、妻の病気やヘルパーの女性など、個々の描写がみな素晴らしくそれらがみな心に残りました。かなり評価高いです。

 前作「火火」に続いて田中裕子さんがすばらしい。もう今年の主演女優賞は決定だね。

2005.10.25


 

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