「Jam Films」


監督:北村龍平 篠原哲雄 飯田譲治 望月六郎 堤 幸彦 行定 勲 岩井俊二
脚本:高津隆一 渡部貴子 飯田譲治 望月六郎 三浦有為子 行定 勲 岩井俊二
出演:魚谷佳苗 北村一輝 山崎まさよし 篠原涼子 大沢たかお 角田ともみ 吉本多香美 麿 赤兒 佐々木蔵之介 秋山菜津子 妻夫木聡 綾瀬はるか 広末涼子

 7人の人気監督共作のオムニバス。例えばいま日本映画を支えている監督を20人も挙げるなら、この7人はおそらく全員入ってくるでしょう。それだけ豪華な顔ぶれで、日本映画ファンとしてはワクワクさせられずにはいられないはず。

 しかし。

 期待したほどには面白くはない。これは僕が短編慣れしていないから、だけではないのではないかと思う。もしかして監督さんたちのほうが短編慣れしていないのか。う〜ん。
 そもそも作者の色を強くするためか一本通ったテーマのようなものは全くなし。てんでバラバラな短編集でしかないのね。一緒になっている意味はなく、ただつなげただけの印象。それを良しとする人もいるんでしょうが、僕はオムニバスとして一挙に上映するなら、それぞれに何らかの共通テーマがあって、それを比較する方が面白いと思うよ。以下ひとつづつの簡単な感想。

「the messenger」
 映像的にはかっこいいとも思えるのだけど、それだけな感じ。

「けん玉」
 山崎まさよしさんと篠原涼子さんのそれぞれの雰囲気が好きだけど、お話の流れや落ちのつけ方など、何かおざなりっぽい。

「コールドスリープ」
 設定自体馴染めなく、あまり面白くない。 

「Pandora」
 吉本さんはきれいだし、エッチっぽいのはいいのだけど、よく考えると非常に気持ち悪い。

「HIJIKI」
 1番笑えたのはこれかな。なんでヒジキなの? なんであんなに天井低いの? あんた本当に○○歳? などなど。不条理っぽいところが染みて来てよし。

「JUSTICE」
 これも結構笑えた。そりゃつまらない英語の授業なんかよりもブルマーのほうがジャスティスだ。(笑) しかしあんなにパチンパチン音がするものなのか。スケベになりきらずにさわやかな妻夫木君が好演。

「ARITA」
 広末さんの魅力もあってこそだが、ARITAという謎の存在に対して戸惑う女の子の様子がとても新鮮。やはり無くして始めて知ることも多いってよく分かる。僕のノートにもいないか探してみたくなるね。一番好きだったのはこれかな。

 ということで、後半だんだん面白くなっては来たのですが、それでも前半つまらなかったからかなと、ちょっと思う。