監督:竹内啓雄
脚本:竹内啓雄 手塚プロダクション文芸部
出演:レオ ヒゲオヤジ ルネ ルキオ ハムエッグ
この映画のターゲットはどんな客層なのでしょうか。場内いっぱいの子供たちにレオの生き方や強さを感動してもらいたいのか、それとも彼らに付き添っていた親たちが子供時代に観たTVアニメや漫画を懐しがるのが狙いだったのでしょうか。この映画はそのへんの狙いが絞り切れていないのではないかなと思いました。
たしかに子供たちは勇敢なレオや可愛いルネが活躍する場面に心奪われるかも知れません。素直に観ていれば、あの姿で動き回るライオン君はやっぱり可愛いもの。レオが苦難に面すれば頑張れ〜と応援したくなるかも知れない。でも子供たちが観るには、無意味に人や動物たちが死にすぎないか、この映画。悪者として描かれるハムエッグだけど、彼に雇われている探検隊員たちなんてほとんど罪はないのに、ひとり、またひとりとあっさりと死んでいくのは結構きつい描写ですよ。子供たちはあれでは命の重さなんて解からないでしょう。たとえ、最後にレオがその姿で示しても、もう遅いよ。
かと言って大人向きに作られているかって言うと、そんなこともない。短い時間に詰め込み過ぎの脚本はまとまりがないし、寄せ集めのような展開はひとつひとつはちょっと弱いものばかり。ルネの人間界での話しなんてもう少しじっくり描かないと、ルネの気持ちがどう動いたかはいまいち説明不足な気もしました。
僕は「ジャングル大帝」という漫画の存在は知っていたし、あのキャラクターは今までにもよく見てきました。でも実は実際には漫画は読んだことないし、TVアニメも観たことがなく、よく考えたら、どんな話なのか全く知りませんでした。生まれて始めて触れた「ジャングル大帝」がこの映画でよかったのでしょうか。(^^;)