「新・仁義なき戦い」


監督:阪本順治
脚本:高田宏治
出演:豊川悦司 布袋寅泰 佐藤浩市 岸部一徳 余貴美子

 昭和40年生まれで映画を観出したのが昭和50年代半ば以降の僕は、旧作シリーズを1本も観たことがありません。そのためこの映画が「仁義なき戦い」のタイトルに相応しいものなのかは旧作をご覧になっている方とはちょっと違うでしょう。
 でも「仁義なき」って言うのは、この映画で描かれているようなことなのでしょうかね。僕の感覚としては豊川さんと布袋さんの関係には、なんらかの仁義が見て取れる気がします。それに戦う相手に仁義なんか無くなっちゃうのは、ある程度当たり前のことだと思うし。僕はこのタイトルは、いま一つしっくり来ないです。

 そんなことはともかく。楽しく面白いわけでもなく、かと言って退屈でもない、ちょっと評価の難しい映画だなあと思います。全体的な展開はよくありそうな話だし、描写も緊張感に溢れているわけでもない。この映画を支えているのは、個々の出演者の個性と演技力ではないでしょうか。布袋さんなんて、すっげーいいよ。もちろん豊川さんや佐藤さんも好きです。彼らを観て楽しむのが、いい感じかな。女性ファン向きの映画かもね。