監督:園 子温
脚本:園 子温
出演:石橋 凌 永瀬正敏 さとう珠緒 宝生 舞 ROLLY 余貴美子 麿 赤兒
新宿武蔵野館レイトショー。どうせ空いているかと思ったらほぼ満員。この映画、そんなに話題になっていたっけ?(^^;)
ハッキリ言ってこのHPで、園子温監督の前2作「桂子ですけど」「部屋」はそろって☆ひとつの最低評価。☆ひとつは数十本に1本あるかという感じなので、失礼ながら園監督は僕の中では「<あの>園子温監督」扱い。かなり相性は悪いです。たぶんもう観ることは無いのではと思っていました。
しかしまた題材に惹かれて観に来てしまった(^^;)あの園子温監督の新作。はっきりいって予想外の怖さと面白さでした。こんな映画も作れるのか。ビックリ仰天です。
54人の女子高生が明るい掛け声と共に一斉に電車に飛び込むというオープニングから始まるサイコホラー。続いて次々に起きる自殺の謎を追う刑事達と、ネット上にアップされる事件の本質とも思える謎のサイトを追う女性ネットワーカー、恋人が自殺した女子高生、怪しげなサイコ集団のボス、そして絶大なる人気を誇る少女アイドルグループなどが入り乱れて謎が謎を呼び事件は思いがけない方向に突き進んでいく。
前半はとにかく怖いです。いつ誰がどうやって自殺するのかと言う緊張感も凄いし、実際に自殺した際の描写もエグイ。また自殺現場に残された人間の皮から出来た謎の鎖の存在も気持ち悪さ倍増。犯人は誰か、というよりもどんな存在なのかということも興味をそそる。人為的なものか、はたまた神か悪魔のような存在か、それとも本当に単なる偶然なのか。
その事件の全容は、後半である程度明らかにされました。しかし明らかにされた、と言うには分からないことはまだまだ多い。終盤のテーマは哲学的な問答の末に用意されていて、これを理解できているのかどうかは僕は自信が無いです。たぶん多くの人が自信ないでしょう。映画は面白かったが、納得できる映画でもなかったです。納得を求めちゃいけない映画であったように思います。
ところで新宿駅での集団自殺シーンその他のロケ。許可取ってるのかなあ。JRは飛び込みシーンの撮影なんて、嫌がるだろうに。少なくとも詳細は説明していないと見た。
それにしてもROLLYさんの出演シーン。緊迫感のある映画の中でそこだけ明らかに異質で、笑えちゃう。それでいいのか?(^^;)