監督:北野武
脚本:北野武
出演:ビートたけし 関口雄介 岸本加世子 吉行和子 井出らっきょ
優しい映画でした。
自分の愛するもの、大切なのもののために他人の迷惑顧みず旅を続ける、と言う構図は前作「HANA−BI」にかなり近いですね。ただし今回はあの厳しいまでの暴力は排し、可笑しいほどの遊び心で物語を綴っています。たけし扮する菊次郎のさまざまな奇行(?)は、
我々観客をあざとく楽しませるためのものではなく、最初は自分の欲望のままに行なったもので、また次第に自分と同じものを感じ取られる少年のために取ったものに変っていきます。それだけに観ていてほのぼのと幸せに笑えるのです。ちょっと考えるとあそこまでやるかなあ〜と思えることでも、たしかに菊次郎ならやりそうです。不自然さは感じられませんでした。
展開はややだれ気味の部分もあり、後に大きな感動が残るわけでもなく絶賛とまではいきませんが、気楽にのんびり観るにはいい映画だと思いました。いい時間を過ごせた気はしています。