「気球クラブ、その後」☆☆☆
監督:園子温
脚本:園子温
出演:深水元基 川村ゆきえ 長谷川朝晴 永作博美 西山繭子 いしだ壱成 与座嘉秋 大田恭臣 ペ・ジョンミョン 江口のりこ 安藤玉恵 松尾政寿 内山人利 不二子
5年前、気球クラブとして共に過ごした仲間たちに当時の中心メンバー、村上が事故にあったと連絡が回る。メンバーたちはこの5年間、共に連絡を取り合っているものもあればほとんど疎遠になっているものもいた。そんな彼らが村上の事故をきっかけに再び集まることとする。そんな中、当時は少ししか参加していなかった二郎は、村上の彼女だった美津子の深い想いを知る。
僕は園子温監督の映画はどちらかというと嫌い。嫌いな監督ランキングを作ればもしかしたら1位になるかもしれません。10年ほど前に観た「部屋」「桂子ですけど」の2本に全く馴染ず怒りすら覚え、それ以来その不動のポジションを与えたっきりでここまで来ていますが、最近はかなり演出本数が増えていることもあり、なんとなく時折めぐり合ってしまうようになりつつあります。題材が面白そうだとつい観ちゃうのが性だからなんだけど。とか言っても前出の2本の後に観たのは「自殺サークル」のみなんですけどね。
ただこの「自殺サークル」でも今回の「気球クラブ」でもそうなんだけど、話は面白くいくらでも傑作になり得る題材なのに、結局は理解しがたい構成と演出で違和感が残るものに落ち着いてしまうのが非常に残念である。やはり園さんの映画は馴染めないのです。
この映画で言えばやはり構成がおかしくないか。最後に明らかになるバルーンと美津子のエピソードは物語的にはクライマックスではなく、なぜあそこでという思いが強い(ただし強烈な印象を残す名シーンではある)し、それ以外も時折はさまれる回想シーンの入り方がなんか変。ナレーションで状況説明するのもどうかと思う。
せっかく切なく美しい青春ストーリーなのに惜しいです。気球が飛んでいる図柄はええなあ。僕も乗ってみたい。
素晴らしいのは永作博美さん。ラストシーンでの彼女は本当に心打たれてしまう。20代後半から30歳くらいの役だと思うんだけど、既に実年齢では30代後半に入ったはずの彼女に全く違和感がないのは凄いなあ。あと映画デビューのはずのグラビアアイドル川村ゆきえさんもなかなかの好印象だね。そう言えばいしだ壱成さんって久しぶりに見た気がするなあ。
(DVD)
2007.8.15
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