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by はる
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「いちばんきれいな水」☆☆☆☆

監督: ウスイヒロシ
脚本: 三浦有為子
出演:加藤ローサ   菅野莉央   カヒミ・カリィ   南果歩   田中哲司   松田洋治   峯村リエ   高谷基史

 小学6年生の夏美には10年以上も眠ったままの愛という姉がいた。受験のための夏休み講習に忙しい夏美だったがある日カメラマンの叔母が外国で事故にあったという連絡が入り、両親が現地に向かうことになる。それでもいつも通りに塾へ通う夏美が帰宅すると愛が目覚めていた。

 雰囲気がいいね。10年以上眠っていた人が起きてくるという状況がああいう状態であるだろうとは到底思えない(←そういうことは言わない(^^;))ものの、それでも子供の心を持ったままで体は大人になってしまったお姉さんが突然現れて戸惑う妹の様子や、そのことによって最初はつまらない大人への階段を登り始めようとしていた妹が今後は魅力的な女の子になって行くであろうことが予想できる道を歩み始めていくように変わっていく姿にはとても爽やかなものを感じました。妹のほうがもっと大人だったり、両親がいるときだったりだったりするとこの状況に医者やら何やらの面倒なファクターが絡んでくるだろうから夏美と愛のこの夏の日々が意味の薄いものになっていた可能性が大きかったでしょうから、本当にこれは奇跡の物語です。もちろんこれが安易なこじつけでなくある程度の必然である旨が示されているのも素晴らしい。

 史上最強子役の道を真っ直ぐに歩んできた菅野梨央ちゃんもボチボチ子供と切り捨てるわけにはいかない年代に突入してきましたね。今回も見事な演技を見せてくれているし、相変わらず将来に期待してしまう。近い将来初恋ラブ映画などやってしまうんかね。
 加藤ローサ嬢もなかなかの難役を自然に伸びやかに演じていて好感度アップ。キーパーソンのカヒミ・カリイさんは初めて顔を見たけど独特の存在感がとても良かったね。

 あの“いちばんきれいな水”のシーンは本当にキレイでした。でも僕にはあそこに飛込む勇気はないな。(笑) あれができるのは子供ならでは。子供には無限の可能性が待っているのだ。

 僕がこの映画を観たユナイテッドシネマズ豊洲では、ここでだけ特別にスピンオフの短篇「夏美のなつ〜いちばんきれいな夕日」が上映されていました。これは映画の後日談で、夏美があの奇跡の時間を過ごした後で魅力的な女の子になり始めた様子を描いています。ただし主役は夏美というよりは本編にも出てくる塾のクラスメートの少年で、夏美はヒロインといったポジショニングでしたね。もしかしたら少年のほうもこれからいい青年になっていくのかもしれないなと思わせる、そのきっかけになりそうな騒動を映していました。こころ優しき短篇でした。(これは サイトで観れます)

2006.10.24


 

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