「天国の本屋〜恋火」☆☆☆☆
監督:篠原哲雄
脚本:狗飼恭子 篠原哲雄
出演:竹内結子 玉山鉄二 香川照之 原田芳雄 香里奈 新井浩文 大倉孝二 斉藤陽一郎 かとうかずこ あがた森魚 斉藤歩 香川京子 鰐淵晴子 根岸季衣 塩見三省 吉田日出子 桜井センリ
音楽への方向性を迷い始めたピアニストの健太がふと気がつくと天国の本屋にいた。案内人の本屋の店長ヤマキによると死んだわけではなくバイトとして一時的にこちらに呼ばれてきているとのこと。戸惑いながらも店員として滞在する健太のもとに、子供の頃に会ったことのあるあこがれのピアニストの翔子が現れる。翔子は生前の事故の影響でピアノを弾けなくなっていた。一方現世に住む翔子の姪の香夏子は地元の青年会の企画で花火大会を開くこととなるが、かつて夜空を飾った「恋する花火」の製造者の瀧本が過去に事故を起こして以来花火師を辞めていると知る。
いや面白かったです。天国と現世の融合の仕方が素晴らしいじゃない。こういう2つの話が並行していってだんだん重なり合っていくというのはヘタするとこじ付けっぽくなりがちなのに、ここではそういう違和感を全く覚えませんでした。竹内結子さんが二役でありながらキャラクタの演じ分けが見事で、顔は似ているが別の人という設定を十分に活かしているのがえらい。翔子を知る人が香夏子の顔を見てハッとするシーンが2回出てきますが、どちらも名前を呼ぶなどの余計な説明演出がないのが好感。
ロケは北海道だと思うんだけど、天国の風景がとてもきれいなのがいいなあ。
人の寿命は100年。それより早く死んだ人は残りの年数を天国で過ごすというのはなんかいい発想よね。天国で幸せに暮らせる年数が長いのはいいよね。でも102歳で死んだ人の解釈の説明はなんか分かったような分からないような。(笑)
あと生きたまま天国に来る人がいて、それによって死んだ人の心が癒されたり生きている人が救われたりするのはまあいいとして、その対象に選ばれるかどうかは運だけで決まるのかなあ。例えば翔子も瀧本も十何年間も悩んでいたんだよね。あんなことが可能なら、もっと早く癒してあげて欲しかったです。
あとちょっと考えると別に「本屋」である必要はないよね。「天国」でありさえすればいいじゃん。原作では本屋であることの意味が描かれているのかな。
でもちょっと「大霊界」思い出しちゃったのは僕だけ?(笑)
2006.4.27
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