「恋する日曜日」☆☆☆
監督:廣木隆一
脚本:いずみ吉紘
出演:水橋貴己 若葉竜也 芳賀優里亜 佐々木和徳 水橋研二 小山田サユリ 石野真子
高校生の晶は夏休みに入る今日を最後に転校する。明日の昼の引っ越しを控え、今夜は幼馴染みの直主催で送別会をしてもらうことになっている。実はのことを想っている晶は直の他に誰も呼ばず、二人だけの思い出を作りたいと思っていた。しかし直は自分に声を掛けてきた憧れの環を送別会に呼んでいた。
転校前に自分の想いを好きな相手に伝えていくかどうか悩んだり、実際に伝えるために頓走したり、または最後の思い出を作って去って行くといった話は過去にも幾つかの名作を生んでいます。例えば古厩さんの「灼熱のドッヂボール」と「この窓は君のもの」。オムニバス「パンツの穴 ムケそでムケないイチゴたち」の中にもそういったテーマの好篇が一本入っていました。“転校”は大人が思う以上に子供たちには人生の一大事なのでしょうね。
この映画の面白い部分は転校していく側だけでなく残されて行く側同士の間にも大きな気持ちのアヤが残されていこうとしている点でしょうか。一人いなくなっちゃうんだからその後で残りのメンバーで決着つけようと思えばいくらでもつくようにできるだろうに、やはり人の心はそうはいかないもので、逆に一人いなくなることがタイムリミットになっちゃって、いなくなる側以上に残される側が焦ることになるんですよね。面白いものです。
ベースは見事なまでの四角関係で、ちょっと想いのベクトルが変わればみんな幸せになれるはずなのに、あたりまえだけどそんなことは全くもってありえないんだよね。その気持ちの絡まりっぷりはなかなか面白かったです。
ただヒロインが好きな幼馴染みが無神経で好きになるにはイマイチなやつだったり、そもそもヒロイン自体がさほど魅力的に思えなかったりするので感情移入には若干届かず。
あとタイトルが内容と全然一致しないのは、もとがBS-iの同名連作ドラマからの派生映画化だからのようだけど、せめて副題くらい付けといたほうが良くないかね。あと上のジャケットもイメージ全然違うぞ。(笑)
(DVD/iMac)
2007.3.19
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