監督:松尾スズキ
脚本:松尾スズキ
出演:松田龍平 酒井若菜 松尾スズキ 忌野清志朗 小島 聖 塚本晋也 平泉 成 大竹しのぶ
これはダメな人はダメでしょうねえ、この世界。(笑) ベタベタな失笑ギャグの積み重ねに最初はどうなることかと思いましたが、それになじんでからはもうこの世界にどっぷり。楽しくて楽しくて仕方ない映画でした。言っちゃうのは恥ずかしいけど、好き。(^^;) ミュージカルっぽいシーンなども本当に楽しいし。
コスモとキッチンには笑ったよ。カーシャじゃなくてキッチンだってとこがよりマニアック。←ってこれが分かっちゃうか分からんかでもずいぶん違うでしょうなあ。(^^;)
コスプレ好きでおたくで漫画の同人誌を作成・販売する女。今までそんな世界に接したことのない人からすれば、そりゃ思いっきり引くっしょ。でもそれがめちゃ可愛くて、酔った勢いで一回やっちゃったとすれば、そんなことは2の次。分かる分かる。
むりやり着せてみたコスプレがこの上なく似合ういい男で、無理やり自分を押し倒すばかりでない優しさを持った気になる奴に、全くもってわけの分からない、箱の中に石を並べただけのものを漫画芸術と言い切られ、それに対する意見を求められた日には、そりゃあもうパニックでどうしていいか分からなくなるでしょうよ。
それもホント、よく分かる。
若いころあきらめた夢をもう一度見させて支えてくれそうな若い女に出会っちゃったとき、再びその世界の飛び込んで行きたくなる気持ちもよく分かるよね。
つまりはこんな突拍子もなく表現も派手でギャグもユルユルでありながら、非常に感情の流れは自然で違和感を感じないのが本当に凄いです。笑えて楽しいけど、それだけでなく心に残る好作でもあります。松尾スズキ、恐るべし。
登場人物は趣味や嗜好がちょっと珍しいだけで、全くの変人ではなく芯は至ってマトモなんだよね。(ちょっとヘンなのもいるにはいるけど)
それにしても酒井若菜さんがこんなに魅力的とは思ってもみませんでした。とんだ演技も切ない演技も素晴らしい。ラブシーンでも脱ぎこそしないもののきちんと胸や身体を触らせているのが分かるのにが好感。松田龍平くんもこういう2枚目半がよく似合うよね。
あとキスシーンが何度かあるんだけど、みなアップ中心でとても美しく、なんかキスがしたくなる映画でした。(笑)
2004.11