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「子猫の涙」☆☆☆

監督:森岡利行
脚本:森岡利行
出演:藤本七海 武田真治 広末涼子 紺野まひる 山崎邦正 鈴木砂羽 喜味こいし 唐渡亮 黒川芽以 宝生舞 赤井英和 

 小学6年生の治子の父親栄治は、かつてオリンピックで銅メダルを取ったボクサーだったが、プロでは思うような成績を上げられず、今はほとんど仕事もせずにプラプラしているばかり。女遊びもひどく、治子の母親和江も苦労しどおしだ。ある日堪忍袋の緒が切れた和江はついに家を出るが、治子と弟の和則は仕方なく栄治と一緒に暮らしていた。そんな中、栄治にボクシングジムを経営してみないかという誘いが出る。

 実質的な主人公は娘とはいえ、作品として主演、主人公として扱われているのは父親の不真面目ボクサーのほう。劇中でも語られているように、日本で3人しかいないオリンピックメダリストボクサーと言うのは確かに立派でそれだけでも十分誇れるものではあるけども、ここではそんな描写は回想シーン以外ほとんどなく、ただただどうしようもない中年(?)親父の破天荒ぶりが描かれるのみ。正直どこを見ても呆れるばかりで、何一つ愛すべき点がないこの男を見てると必要以上にムカムカしてしまい、いくら娘がイキイキとがんばっていてもそれに共感するにはやっぱり至らないのだ。一見しょーもないけどどこか妙に惹かれてしまうとかいったキャラでないと、僕はやっぱり好きにはなれないなあ。
 あとなぜ、この内容で「子猫の涙」なのかな?(^^;) ネコは出てきたけどさ。

 そんなイヤーな奴を演じた武田真司くんはまあ好演。主演と言っていい藤本七海ちゃんは今後も出演作めじろ押しの期待株だし、今後もこのまま伸びていって欲しいですね。

(静岡シネギャラリー)

2008.4.4


 

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