「この世の外へ クラブ進駐軍」


監督:阪本順治
脚本:阪本順治
出演:萩原聖人 オダギリジョー MITCH 松岡俊介 村上 淳 真木蔵人 池内万作 前田亜季 高橋かおり 大杉 漣 哀川 翔 シェー・ウィガム ピーター・ムラン

 終戦後の日本でジャズ演奏に思いをぶつける5人の青年たち。しかし1人1人にはそれぞれが抱えている事情があった。

 うん、まあまあ。

 終戦時の若者達の思いなど、僕にはよく分からない。アメリカに負けてどの程度の屈辱を感じていたのか。食べていくことにどれだけの努力が必要で、それにどれだけの犠牲が必要だったのか。そもそも戦争は本当に終わっていたのか。現代がつらい時代になってきているとはいえ、当時に比べたら比べ物にならないくらいマシでしょうね。
 だから彼らがジャズにどれだけの思いを込めているのか、正直言っちゃえば、よく分かってはいないでしょう。でも彼らの姿はとても爽やか。最初はお金のためだけにジャズをはじめた者もいたが、ジャズそのものへの熱意や仲間との友情、ジャズプレイヤーのアメリカ兵との交流等を経てどんどんいっぱしのジャズプレイヤーとなっていく様はなかなかよい。
 そのアメリカ兵のエピソードや、自立した女を目指すジャズシンガーの少女、アメリカ兵相手のホステスとして生きていても実は思いを持ちはせていく女達の姿もなかなか面白い。細かいエッセンスが効いているように思います。

 まあ正直言っちゃえば題材的にはそんなに好きな世界ではないんだけど(「顔」とか「KT」とか最近観た阪本監督の映画はみんなそう)、まあ退屈することなく登場人物達の姿を楽しめたのでいいでしょう。

 とにかくオダギリジョーが素晴らしい。やっぱ、ラッキーでストライク、ハッピーでピースだ。イングリッド・バーグマンよりもジャズだよね。(笑)