「秋桜」


監督:すずきじゅんいち
脚本:小杉哲太
出演:小田茜 松下恵 夏木マリ 宍戸開 榊原るみ 山岡久乃

 エイズに対する偏見の問題は余りにも難しすぎて、こんなところで無闇に発言できるものではなさそうなので深くは避けておきます。
 よかったです。ちょっと泣いた。「死ぬことを考えてから生きることの意味が分かってきた」という台詞がこの作品のテーマではないでしょうか。限りある命をいかに生きるか。そしてそれを周りの人達はどう支えていくのか。
 周りの人達の偏見に満ちた発言の数々が、ちょっと行き過ぎかなとも思いました。人は本人を目の前にしてあそこまで残酷になれるのでしょうか。またその友人に対してもその悲しみを公然と囃し立てたりできるのでしょうか。学園祭でのエイズコールはちょっとやり過ぎではないかな。
 ただ周りの人の気持ちも全く分からないでもない。理解が足らないだけなのかもしれない。だから恐らく一生後悔し続けるであろう、あのクラス委員の女の子は少し可哀相にも思えました。
 小田茜さんもよかったのですが、なんと言ってもストーリーテラーでもあり、真の主演ではなかったかと思える友人役の松下恵さんが素晴らしかったです。コントで見せる明るさと独演で見せた叫びは今後にも期待を持たせるものでした。私は「金八先生」でも狙いは付けていましたが。(笑) コントも、面白かったよ。