「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲


監督:原恵一
脚本:
原恵一
出演:しんのすけ ひまわり ひろし みさえ けんちゃん ちゃこちゃん
 数年前にニフティの日本映画街フォーラムで特設会議室を開催した際、ドラえもんとしんちゃんを始めて劇場に観に行きました。ドラえもんはそれっきり足を運んだこ
とはないのですが、しんちゃんはそれ以来毎年恒例で観に行ってしまうようになりました。今年も楽しみにしていたのですがなかなか観に行けず、やっと終了間際に行くことができました。

 しんちゃん映画の弱いところは、本当に楽しめるのはおそらく子供よりもオトナだろうと言うこと。毎度の完成度の高さ、ギャグのレベル、さわやかな感動などは充分にオトナの鑑賞にたえられます。でもオトナは最初からこんなものは観に行かないんですよね。あんな映画やこんな映画よりも絶対に楽しめるから、偏見なく足を運んで欲しいものです。
 でも実際、ジブリアニメやディズニーアニメを観に行ったって言っても何も言われないけど、しんちゃんに行ったって言うとみんな変な顔するもんなあ。(笑) なんとかならんか?
 今回の映画に満ち溢れているのは「懐かしさ」。20世紀博なる懐古感溢れるイベントにはまっていくオトナたちを見て子供たちが「懐かしさってそんなにいいものなのかなあ」のようなことを言うのですが、この映画自体がその「懐かしさ」のよさを分からない子供たちには充分に楽しめないんじゃないでしょうか。中盤に表現された父ちゃんの人生フラッシュバックのシーンなどは自分のものではないにしても僕らオトナの心を揺さぶり涙を誘うにはそれだけで充分なものがあります。やはりオトナ向けの映画なのです。

 僕は今回の映画は過去のものに比べてそれほど楽しめたと言うことはありませんでした。ほぼワンシチュエーションなので盛り上がらないし、カーチェイスや塔のシーンは引っ張りすぎ(ただし、落ちる、落ちないのアクションは出色の出来!マジ、手に汗握った)。場面場面で見れば楽しいけど、トータルで見るとどうもバランスが悪い印象です。
 でもこの映画から伝わってくる懐かしさや家族の絆、そして未来への期待感のようなものは大好きです。うちにはちょうどひまわりみたいな娘がいるからでしょうかね。若い頃に観ているよりも、いま観て更に好きになれた気がします。バカ親になって映画の見方も変わってくるもんです。改めて実感しました。世のお父さんよ、この映画を観て、共に泣こう!

 しかしいきなり万博(1970年)から始まったときにはびっくりしました。ほとんど記憶はないんだけど、僕も行ったんですよね〜。父ちゃん、ちょうど僕と同い年くらいね。(笑) 20世紀博には、僕も行きたいな。