「狂わせたいの」☆☆☆☆
監督:石橋義正
脚本:石橋義正
出演:岡本孝司 分島麻実 キララはづき 木村真束 砂山典子 瀬戸美和世 中西陽子 芦田朋子 薮内美佐子 田中真由美 高嶺格 石橋義正

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ある夜終電に乗り遅れそうになった男が祠から顔を出した変な女に促されて怪しげな電車に乗ると、彼の前に座ったのはコートの下は裸身をロープで縛った謎の女だった。歌って踊るその女から逃れて外に出ると今度はまたも怪しい女の運転するタクシーに乗る羽目になる。その後も居酒屋、病院、公園、刑務所と場所を移しながら様々な怪しい女たちに翻弄される男の不条理でサイケな夜。
と、粗筋らしきものはあるようなないような。シーンのつながりや関連性に意味はなく、ただ男が不思議な世界を練り歩くだけ。すべてが夢なのか現実なのかも分からず。というかどーでもいいのです。よく考えているんだか全く考えていないんだかもきわどい。ひたすら恐怖と不条理感の入り混じった災難を受ける男の姿に笑ってしまう。
タイトルを山本リンダのヒット曲から取っているのを始めとして、昭和40年代の女声歌謡曲の数々が各シーンのモチーフ的に流されて登場人物たちが歌い、踊る。曲自体は僕はほとんど知らなかったんだけど、どれもみな妙に好きな感じだったりして、非常に楽しいんだ、これが。まじめに観ていると展開が展開だけに頭が痛くなること受けあいなんだけど、ただその流れに身を任せて世界に入り込んでいけば、ほとんどドラッグ状態で何か凄いものを見た感覚のみが残りますね。そう、何か凄いものを見た。でもなんだったのかよく覚えていない、のような。(笑)
結局誰を「狂わせたいの」か。それは主人公の男ではなく、僕ら観客なのでしょう。
なぜかもよく分からないまま収監された男に日々面会に訪れるキララはづきさんが印象深いね。そして山本リンダの歌声にあわせて二人の裸女が踊るオープニングの迫力は特筆もの。チャプター選択でそこだけ2回観てしまった。(^^;)
(DVD)
2007.7.4
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