監督:荒木太郎
脚本:内藤忠司
出演:高原リカ 柳東史 愛羽 里見瑤子 佐々木基子 葉月 蛍 風間今日子 佐倉 萌 滝川恋之助 荒木太郎
そう言えば去年(2003年)、荒木監督の新作の撮影に、エキストラで来ませんか?って誘われたことがあるんです。いや、去年地元静岡小劇場での舞台挨拶の際にフォーラムスタッフと日本映画サイト管理者の立場を振りかざしてむりやりインタビューに同席させてもらったりした縁なんですけどね。でも結局都合がつかずに断念。行かなかったのでした。
この映画はその荒木監督の新作で、しかも去年その際にインタビューさせてもらった高原リカ(当時は松川芽生)さん主演。それは観に行かなくっちゃだわってことで、観に行きました。3本立てだったけど会社帰りに駈け込んで最終回1本だけ。
観て上の件を思い出す。ちょっとだけビックリ(半分忘れていた)。あぁ、あのエキストラに誘われたのは、この映画だったのかあ(なんとなくシーンは聞いていた)。あの時行っていれば、あんなシーンやこんなシーンに僕がいたのね。エキストラの人数から行って、かなりの確率で顔がわかる”出演”になっていたでしょう。デビューのチャンスを逃しました。(笑)
ストーリーは妻に存在意義を認められずに家出し、いくつかの環境に身を置きながら放浪をする男の話。いろいろな町や村で様々な出会いをするが、自分の居場所は見つからない。そのうちニセ医者として働いていたことから警察に追われるようになるが、、、。
くやしいことに(爆)この覇気のない巨根男が、なぜかもてるもてる。まあ大半は巨根であることがその理由(^^;)なんですが、あっちゃこっちゃで無条件に女が寄ってくるくる。琵琶引きの盲目の美少女(高原さん)とその叔母でもあるもと看護婦、女子大のAV同好会の二人組、彼(のアレ)を仏と奉り立てるお寺の娘(?未亡人?女住職?あれ、なんだっけ?)、しまいには女刑事まで。これに彼の妻も入れれば〆て7人。ナンて幸せな奴。しかも最後には彼の永遠のアイドルたる存在の盲目の美少女と結ばれちゃう。ゆるせねえ。
いや、なに、その。
しかし普通、ピンク映画って3人かいいとこ5人くらいしか女優さんは出てこないもんかと思ってましたよ。7人の出演料だけでけっこうお金かかってるよね。その分男優はお金かかってないらしく、セリフがあったと思う5人のうち、1人は監督(いつもながらカラミあり)、1人は”製作”名義のスタッフ(去年のイベントであった方なのです・なんとカラミあり)、1人は監督の友人で僕も去年お世話になった地元の映画館スタッフ(さすがにカラミなし)で俳優は主演の人ともう1人のみ。すなわち男優クレジットは2人のみ。しかも後者はカラミなしよ。男女比は実世界とはなんか逆って感じですね。やはり女優陣は豪華です。
しかし映画はそれなりに面白かったです。最近観たピンク映画の中では一番面白かったかもね。盲目の少女が好きな男の情事の場面に出くわし、驚きの表情であとずさって行く姿や、思いがけずにいきなりキスされて「なんなんですか、今のキスは?」なんてセリフが出るの、ピンク映画では非常に新鮮じゃない?(←あまりたくさん観てないだけかも) それに盲目の少女が再会した彼に気づくその展開。おぉ、「街の灯」かい! 場内(5人くらい)で1人で声出して笑ってしまったよ。