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by はる
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「マイ・バック・ページ」☆☆☆☆

監督:山下敦弘
脚本:向井康介
出演:妻夫木聡 松山ケンイチ 忽那汐里 石橋杏奈 韓英恵 中村蒼 あがた森魚 山崎一 山本剛史 山本浩司 古舘寛治 山内圭哉 長塚圭史 三浦友和 中野英樹 康すおん 菅原大吉 中村育二 松本祐也 青木崇高 近藤公園 熊切和嘉

  

 1970年代のはじめ、新聞社で週刊誌記者として働く沢田雅巳は、先輩記者・中平とともに梅山と名乗る男からの接触を受ける。「4月に行動を起こす」という梅山に疑念を抱きながらも、不思議な親近感を覚えた沢田は彼に魅かれていく。やがて梅山は事件を起こす。

 原作の存在を知らず実話だと言うことはエンドクレジットで知りました。しかもウチにも著書がある映画評論家でもある川本三郎さんの自伝だと言うこともそこで知りました。妻夫木くんが川本さんだったなんて。するとあの強烈な松ケンくんの役柄にもモデルがいるのですね。本当は情けないけどそれを感じさせない頭の回転のよさと弁の切り返し、他人を惹きつけるカリスマ性をも併せて持つ怪物くん。スゴイやつでした。忽那汐里さんの役にもモデルはいるのかな。

 素晴らしかったのは妻夫木くんと松ケンくんの演技合戦。ふたりだけで向き合った長回しが多く、それら一つ一つが非常にスリリングでした。特に松ケン君のギター弾き語りで二人で歌うシーンが本当によかった。

 あの時代のことは僕はあまり知らないのだけど、あの時代の若者でなくて本当によかったと、こういうのを観ると思うこともあります。でも実際にあの時代を通り過ぎた人のなかには、あの時代こそが生きた証しくらいに感じる人もいるのでしょう。いろいろな時代を通り過ぎて今がある。それはまぎれもないことなのでしょうね。

(MOVIX清水)

2011.6.13