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「NANA」☆☆☆

監督:大谷健太郎
脚本:浅野妙子 大谷健太郎
出演:中島美嘉 宮崎あおい 松田龍平 成宮寛貴 丸山智己 平山祐太 松山ケンイチ 玉山鉄二 サエコ

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 大ヒット連載中と言う原作マンガは一切読んだことがありません。巷の感想などを読むと、この映画はかなり原作に近い雰囲気を再現しているそうですね。でも読んだことのない僕にはそういう視点は全くなく、ただの1本の映画としての鑑賞になります。

 ボーカルとしての成功を夢見て上京したナナと、一足先に上京した恋人を追ってきた奈々(ハチ)。東京に向かう車内で知り合い、その後偶然再会した同い歳の二人は同居することとなる。身体全体全力で恋人に愛情を注ぐ奈々だったが、恋人はそれを重荷に感じ初めていた。一方ナナには2年前まで共にバンドを組んでいた、いまはメジャーバンドの人気ギタリストとなった恋人との思い出があった。

 こうして振り返ると、なかなかいい映画だったような気がします。登場人物たちの感情の流れがとても自然で受け入れやすく、物語に破綻がないし、ストーリーの流し方や映し方、ライブシーンの見せ方もいい。ナレーションの多用も違和感ないし、回想の使い方もうまい。登場人物は概ね魅力的だし出演陣もみななかなかよかった。オーソドックスに、フツーにとても楽しめるいい映画だったと思います。
 ただストーリー自体は、あまり面白いとは思わなかったんですよね。よかったのはナナと昔の彼氏のクライマックスのシーンくらいかな。

 あと観ている間、どうもいまいち入っていけなかったんですよね。って言うか妙な違和感をずっと感じちゃって。(^^;)
 これについては原因ははっきりしています。個人的な魅力(好み)は宮崎あおい>中島美嘉なのに、キャラ的魅力はナナ>>>>>奈々だからですよ。(笑) 人物設定的にはナナは本当にとても魅力的で、一見突っ張ってて醒めているように見えてても実は熱情的でそれでいてとても優しく、愛情にも夢にも一途な芯があって、強さも弱さも併せ持ってて時にはとても可愛い。いや素晴らしい。それを演じる中島さんもなかなかキャラクタ的にあっていて好演していました。
 それに対して奈々の魅力のなさ。(^^;) 止まっているとはいえ電車の中で携帯で大声でしゃべり出した時点で僕の中ではもう失格(笑)。盲目的に恋人を追いかけることが相手のためであると信じ込み、他人に言われなければその相手の負担にも気づかない。夢も計画性もなく仕事も中途半端の様子。ただし愛らしく人懐っこく、他人への優しさやとりあえずはまじめに働く意思は持っているようなので、全然ダメとも思わないのだけどね。まあ要はナナと比べるとってトコではありますが、この奈々には全く感情移入できなかったのも確か。だから彼女から他の女に心を移す彼氏の方に感情移入しまくりで(笑)。この新しい彼女がまた愛らしいし。僕でもあっちを選ぶな。
 ただしこのナナを演じる宮崎さんがこれまた素晴らしいのだ。こんなにこやかな朗らかな宮崎さんを見るのは初めて(「パコダテ人」未見からかな)かと思うけど、これまた可愛いんだ。上に書いたような恋愛的うざったさも抜群。(笑) そんなナナのうざったさと宮崎さんの好演のバランスの気持ち悪いことこの上なしなんですね。よく分からん評価ですねすみませんはい。

 劇中の人気バンドが歌う曲は僕はかなり好きな感じだな。歌っているのは無名の新人・伊藤由奈さんでこの曲でデビューしたようですね。いや、結構期待できそうな感じです。

2005.9.16


 

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