「ねがい」☆☆☆☆
監督:清水厚
脚本:村井さだゆき
出演:笠原織人 遠山景織子 尾美としのり 奥村夏未 モクメ
「楳図かずお恐怖劇場」の1編。周りに溶け込めず友達がいない小学生の等はゴミ捨て場で拾った木球を頭にして顔や身体を自分で作り、"モクメ"と名づけて友達として部屋で共に遊んでいた。しかしそんな息子を心配した両親の勧めもあり学習塾に通うようになると、そこで出会った美少女と仲良くなり、不気味な"モクメ"を邪魔に思うようになり工事現場に捨ててしまう。半年ほどしたある日、等が家に帰るといるはずのママがいない。そしてそこに"モクメ"が現れる。
これはなかなかの傑作です。恐ろしいながらも非常に悲しい物語でした。孤独な少年が自分の思いのままになる人形の友達を作り上げたのはいいけど、生身の友達ができたときにその存在をどのように思うか。また最初は大切に思われていた”モクメ”があっさり捨てられてしまったとき、”彼”はどう思うのか。無表情の”モクメ”の顔がどんどん感情あふれる表情に見えてきてしまうのがすごいですね。結構泣けます。
場面場面の変わり目で日付が変わるときに「1日目」「2日目」、、、「13日目」と日数が増えていくテロップが挿入されるんだけど、これが何気に微妙な緊張感が高まっていくのを助けている気がしてうまいなあと思う。途中で半年の間が開くのに日数はそのまま普通に継続して増えていくのがなんか違和感を増幅して気持ち悪かった。いや、いい意味で。
クライマックスの”モクメ”襲撃の際の等の行動には更に泣かされちゃったし、そこでのママがらみの軽いトリックにもすっかりだまされちゃったし、なかなか見事な映画でした。
しかしあんな美少女に向こうから興味を示されて家まで遊びに来られたら、そりゃああんな気持ちの悪い人形なんか捨てるしかないよね。(笑) ちなみにこの美少女を演じた奥村夏未ちゃんは成長楽しみな超美少女ぶり。覚えておこう。
2006.4.12
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