「黄金の法 エル・カンターレの歴史観」


監督:天乃光望
脚本:黄金の法 シナリオプロジェクト
出演:(声)雪野五月 青山桐子 子安武人 伊藤美紀 小嶋一成 銀河万丈 野沢那智

 宗教心のほとんどない私は、この映画をどう受け止めたらいいでしょうか。

 宗教に興味がありまくりの若いふたりが、タイムマシンによって過去への旅に出て、その時代時代の神々の使いの奇蹟を見ていく。ギリシャ神話のヘルメスの勇姿、十戒のモーゼの割れる海、暴れる象をも改心させる仏陀のオーラ、キリストの復活、中国の高僧(名前分からん)の悟り。少年たちは彼らの姿を見てその想いを受け止めて、宗教家として成長していく。
 そこに描かれる奇蹟は知っていたものもあれば初耳のものもあり。それらが生まれ変わりなどの関連性があると言われればああそうなのかと信じてしまう(信じていいのか?)。しかもいまこの21世紀初頭の日本に、仏陀やキリストに匹敵する神の生まれ変わり、エル・カンターレが降臨しているとなると、それを受け止めることはちょっと難しい。信じている方々も多いでしょう。しかし宗教に感心の低い僕らには、その名前は伝わっては来ない。ここに描かれるように25世紀くらいになっていれば世界中の常識になっているのかなあ。仏陀や、キリストだって同時代には一部の人たちしか知らなかったはずだもんねえ。
 では400年後に期待だ。

 ここでスケベエな私はふと考える。これが宗教ではなく、エロだったら。(笑)
 スケベなことに興味満々の30世紀の少女が、25世紀のその後に性の達人になる若き日の少年と共に、タイムマシンにのってその時代時代の性の達人たちを見てまわる旅に出る。神話のエロス(実はちょっと違うけど)とか、カリギュラ(実在か?)とか、サド伯爵とか、カーマスートラとか、代々木忠とか、村西とおるとか、加藤鷹とか、おっと違う方向だ(^^;)。
 少年はその旅で真のセックスとは何かを学び、その人生の方向が決まるのだ。そして人類は繁栄し(笑)、世界はよい方向に導かれていく。さあどうだ。そう考えるとこの映画のスジもなんとなく納得か。だめ? あぁ、宗教家の皆さん、ごめんなさい〜。