「大奥」☆☆
監督:林徹
脚本:浅野妙子
出演:仲間由紀恵 井川遥 及川光博 杉田かおる 鷲尾真知子 山口香緒里 久保田磨希 松下由樹 浅野ゆう子 高島礼子 柳葉敏郎 岸谷五朗 中山忍 麻生祐未 木村多江 藤田まこと 竹中直人 星野真理
徳川7代将軍家継の時代。大奥では先代将軍の側室でありながら家継の生母である月光院を先代の正室である天英院は苦々しく思っていた。天英院は月光院に仕える大奥総取締役の絵島を罠にはめて窮地に追い込み、そこから月光院を失脚させようと歌舞伎役者の生島を絵島に引き合わせ、ふたりを不義密通で告発しようと画策する。
大奥史上最大のスキャンダルと呼ばれる実際の絵島生島事件と言うものがあったらしく、それを基にした半フィクション。
テレビの大奥シリーズは1回も観たことがありません。基本的には今回の映画のような女同士の醜い足の引っ張り合いの中で主人公が力強く生きていく姿を描いているものと思えばいいのかな。
だからというか物語のベース、物語のテーマが”いじめ”です。はっきり言って観ていて気分が悪い。この昨今、こう理不尽かつ狡猾、更には人の命をも脅かすような凶悪ないじめを堂々と描写し、しかも権力者側からのいじめのために加害者側はロクに罰も受けないというのは今時問題なんじゃないのかね。少なくともPG-12、できればR-15くらいにしておかないと。絶対子供には見せられない映画です。本当に気分が悪い。
制作のベースがテレビだからか、画面にほとんど気を使っていないのも気にかかる。カツラの境目とかピアスの穴とかが、家庭のテレビだとたぶん大丈夫なんだろうけど、大きいスクリーンでは致命的なくらいはっきりと見えちゃってるのはいかがなものでしょうか。衣装が豪華というけども、画面自体がビデオ撮りをブローアップしたようなモヤっとした映像なので、あまりキレイには見えてないのも残念だよねえ。
東映とフジテレビが全力でこの映画に取り組んだというのは、キャスティングの無駄なほどの豪華さに現れているでしょう。メインキャストが全員知っている人であるのは当然として、本当に誰でもいい大奥女中に星野真理さんがいたり、一言もセリフのない船頭に木下ほうかさんとかがいたり、1シーンだけの暴れ役が竹中直人さんだったりするのには正直何で出ているんだ!って感じ。(^^;)
そういえば杉田かおるさんが準主役級で大活躍!
将軍家継が5歳の子供であることが物語の大きな鍵となっているのと、終盤にこの子がいい働き(演技といことではなく)をするのがちょっと心を動かされるね。絵島と生島の恋愛と心の動きは感動するほどではありませんでした。
2006.12.30
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