「オペレッタ狸御殿」☆☆☆☆☆
監督:鈴木清順
脚本:浦沢義雄
出演:チャン・ツィイー オダギリジョー 薬師丸ひろ子 平幹二朗 由紀さおり 山本太郎 高橋元太郎 パパイヤ鈴木 篠井英介 市川実和子 美空ひばり(デジタル出演)
なんだ、この面白さは〜。楽しさは〜。おかしさは〜。いやあ〜心から好き。大好き。こんな世界がまだあるなんて。映画は娯楽です。この映画の娯楽度の高さはもう最高級だ。さあ共に歌って踊ろう。そして幸せになろう。
”オペレッタ”ってなんぞや? ネットの辞書で引いてみる。「[operetta]普通のせりふと歌のまじった、軽い内容のオペラ。一九世紀後半以降、パリやウィーンを中心に流行した。軽歌劇。喜歌劇。」とのこと。なるほど、まさにこの映画ではないですか。
”狸御殿”ってなんぞや? 映画の中身としてはその名の通りではありますが、実は昭和の名シリーズ。何作まで作られたとかは知らないけども、その存在は知っておりました。きっと楽しい映画だったのでしょう。
さて「オペレッタ狸御殿」ばーい鈴木清順である。「ピストルオペラ」を観逃している私は清順監督の映画は「結婚」以来10数年ぶり。その前は「カポネ、大いに泣く」。以上これだけ。おーだいたい10年おきに1本ずつ観ている感じですね。
つまり「ツイゴイネルワイゼン」「けんかえれじい」とかいった昔の評価の高い映画は全く観たことがありません。だからっていうか、私の中での清順監督は”ワケ分からない表現でワケ分からないストーリーをちょっとおかしく切り取る監督”です。えーすみません。(^^;)
実は過去2本は、その独特のノリに私はついていけていませんでした。多少面白く思う部分もあるものの、結局なんだかなあと思う方が大きかったものです。
しかあああああああああし。この素晴らしさ。いやあ見直しました。御見逸れしました。全面降伏です。
その美しさから実の父親である王、安土桃山の嫉妬を買い城を追放された王子、雨千代と、その目的地への道中で迷い込んだ狸御殿の姫、狸姫とのラブストーリー。偶然出会い愛し合う二人だったが、安土桃山の剣に傷ついた狸姫の命を救うために、伝説の奇跡の蛙を求めて危険な旅に出る雨千代。狸姫の命は。
なんてお話はもうどうでもいいのです。(爆)
いやもちろん主演二人はカッコよく、その可愛いラブストーリーは見ていてほのぼのするし、瀕死の彼女のために苦難に立ち向かうという祖筋は感動的にも思おうと思えば思える。
でもそんなことはいやもうどっか時空のかなた。とにかくその芝居がかった演技、チープっぽさも漂わせていながらも実は豪華なセットと衣装、素っ頓狂でありながらもはっきり言って完璧な歌と踊り。意外性のもうひとつ上を行くとも言える予測不可能な展開とセリフ。画面全体から流れ続けるその圧倒的なオーラの輝きに私はもうクラクラしてしまいました。これぞ娯楽映画。こんなものすごい映画に出会えて、私は幸せです。
おそらくはこれを最低な映画と評価する人も多いでしょう。でも私には最高の映画です。
そうそう。デジタル出演の美空ひばりさん。昔の出演作の映像のデジタル処理合成かと思ってたら、声も含めて1からすべてデジタルで作り上げたんだってね。いやこれまたびっくり。いまやもうここまでできるんですねえ。まさに古きと新しきの大融合です。もう何から何まで大絶賛ですわ。
あーもうひとつ。歌って踊って笑わせてくれる薬師丸ひろ子さんの姿がこんな形で見れるなんて、、、。あー。
(以下略(笑))
2005.6.12
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