おしまいの日


監督:君塚匠
脚本:
君塚匠
出演:裕木奈江 高橋和也 金山和彦


 なかなか厳しいストーリーで、話が進んでいき三津子(裕木さん)と忠治(高橋さん)がお互いを愛しすぎているが故に心のバランスを崩し夫婦の関係が崩れていく(と言う表現は微妙に違うかもしれないけど)のを見るのはつらい展開でした。僕も一応妻帯者なので、自分の身の上に照らし合わせる事もできるわけで、非常に怖い話でもありました。
 精神的に病んだ奥さんを支えようとする夫と言う構図は名作「おかえり」にも近いものを感じますが、あの映画が観終わったあとに暖かいものが残るのに対してこの映画では寂しさだけが残ります。ふたりの行き方や行く末が哀しすぎるのと、彼女のラストの選択に納得する事ができないのです。病んだ彼女の選択に納得いかないのはしかたないのでしょうが、やはりあれはつらすぎます。

 でもまあなんにしても、私は10年前に「曖・昧・Me」を観て以来の裕木さんの大ファンなので、この10年ぶりの主演作は非常に楽しみでした。映画自体はつらく寂しいものであまり好きではありませんでしたが、彼女を大きなスクリーンで観れただけでも大満足です。しかも夫の忠治のことを「はるさん、はるさん」なんて呼ばれては〜。心から大切な映画です。(笑)