「オトシモノ」☆☆
監督:古澤健
脚本:古澤健 田中江里夏
出演:沢尻エリカ 若槻千夏 小栗旬 杉本彩 板尾創路 浅田美代子
駅で定期券を拾った人たちがその後失踪する事件が頻発していた。奈々の妹範子も、定期券を拾った翌日姿を消す。香苗は男友達からもらったブレスレッドをつけていたがそれが外れなくなり、それ以来不吉な人影を目にするようになる。電車の運転手久我はトンネルを走行中に変死体を発見して電車を止めるが外に出ると何もないということが繰り返し起きていた。奈々たちは定期券の落とし主が青沼八重子という名で、かつて事故に巻き込まれているらしきことを知る。
もう最近はホラー映画といえども怖さを求めているわけではなく、その手段としての呪いのマジックの仕組み、恨みや呪いを降りかける対象に辻褄が合っているかといったルールみたいなもの、そして何よりを怨念や呪いのそもそもの理由なんかを重点的に見ている自分がいます。それがホラー映画の鑑賞法としては正しいのかというときっと正しくはないのかもということも分かっているんですが、それでも手段に統一性のない不可思議現象を繰り返すだけのおちゃらけマジシャンが大暴れするような映画だとやっぱりつまらないな、とこういう映画を観るとまた思ってしまうわけなのでした。
怨念にも信念がないといけないのだ。
殺したいのなら定期券を手にした瞬間に殺してしまえ。さらいたいのでもそう。すぐさらえばいいのに。単に脅かしたいだけ? 誰を? 観客か?
一旦さらわれたら人間じゃなくなっているような描写があるのに、人によってはきちんと人間に戻って帰ってきてしまうのは何故? そもそも何故定期券? 何故ブレスレッド? 事故からずいぶん経っているようだけど何故今? あれだけたくさんいなくなっているに、妹だけビデオに写っていたりしたのは何故? 吉沢秋絵が出てきて「なぜ?の嵐」を歌い出すこと必至。(笑)
ワケわからない存在が引き起こすことだからワケわかんなくてもいいってことなのかね。なんでもありか。でも最初からそういう自由度が高い設定だと、観客も「絶対助かる方法がある」と最初から分かってしまうんだよね。だから怖くない。ルールがきっちり示されていて、そこにはまってしまったらもう助からないという設定だと観客も必死で助かる方法を模索せざるを得ないので怖いんだよね。だからこういういろんなことがいろんな形で起こるホラーはあまり怖くなくつまらないのだ。
沢尻エリカさんは出すぎなので仕事を選ぶように。(笑) 若槻千夏さんは「タッチ」でもよかったけど、妙に演技の質が僕好み。このまま伸びて欲しいな。
しかし続編作るつもり? 最後にベンチで微笑んでいたあの人が次の恐怖を引き起こすというのなら可。あとはもういいよ。
2006.10.16
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