監督:平山秀幸
脚本:鄭 義信
出演:原田美枝子 倍賞美津子 室井 滋 西田尚美 香川照之 間 寛平 千石規子
重くなりそうなテーマではありますが、いろいろな描写を軽く、さらっと流したためにテンポのいい軽妙な映画になりました。死体を切り刻むシーン自体も、痛々しいドメスティックバイオレンスも、家庭内不和も、介護の苦しさも、借金地獄も、そして破滅への道の始まりも、みんなさらっと。描き方次第ではめちゃくちゃ暗くて重い映像にもなったでしょうが、ここではそうはしなかったようです。時折くすくすしてしまいながら観てしまう娯楽作として、とても面白かったです。
ただまあ、ちょっとラストの展開は不満。あれでは彼女達がこの事件の中で何をつかんだのか、よく分からないと思うのです。ある意味後ろを向いたままの終劇でしょ。前を向いて終わって欲しかった。
原田美枝子さんがいつもながら素晴らしい。凛とした表情がとてもいい。倍賞さん、西田さん、香川さん、間さんもよいのですが、やはり室井さんがすごいね。あんだけイライラさせてくれるヤな女を好演でした。