監督:渡邊孝好
脚本:高橋美幸 真崎 慎
出演:淡路恵子 西田尚美 風見章子 草村礼子 イーデス・ハンソン 正司照枝 絵沢萠子 益岡 徹 市川実日子 風吹ジュン 岸部一徳
いつだったか正確には思い出せないのだけど、4階に映画館(MOVIX清水)のある地元の総合プラザ(エスパルスドリームプラザ)にてなにやら撮影をしているのに遭遇しました。そのへんにいる係のおっチャンに聞いたら「ぷりてぃうーまん」とかいうもので、映画かもTVかも、そもそもドラマかすらよく分からないけど、なんか淡路恵子さんが来ているらしいとのお答え。ふーん、それはちょっと観てみたいなとも思ったのですが、ちょうど観に行く映画の開始時間もせまってたし、映画かもよく分からなかったりで、ほとんど見ないで通りすぎてしまいました。
その後なにやらでこの映画のことを知り、あぁ、やっぱり映画だったのね、ちょっと残念とか思っていました。しかしよく見ると私が結構好きな西田尚美さんが出演してるじゃないの。もしかしてあそこに? いや、まさか。 、、、今回観てそのシーンを確認しました。いたのね、西田さん。うぅぅ、ちょっと後悔しました。(^^;)
そんななのでこの映画のロケ地の多くは超地元。西田さんが下り立つ駅はついこの間まで住んでいたところの最寄駅だったりします。その駅周辺はいっぱい映るし近くに流れる川は映るし、なによりうちの会社がちょっとだけ映ったぞ(笑)。ここやあそこに見知った風景がめじろ押しで、それだけでも個人的にいろいろ楽しめました。
前振りが長くなりましたが(笑)、それを差し引いても、この映画はとても面白かった。僕は絶賛します。
普通に日々を暮らすばかりだったおばあちゃん達がふとしたことから市民の日のイベントでお芝居をすることになる。最初はセリフも覚えられずになかなか上達しない。脚本と演出を押し付けられた孫娘もいらつくばかり。しかしおばあちゃん達の真剣さ、結束の堅さは、孫娘を含めて周りの人たちの心をどんどん動かしていくのです。その過程はとても面白く、いっぱい笑ったし、ちいさなものから大きな物までさまざまな事件が起きてそれを乗り越えていく様はとても感動的でした。結構泣けてしまいます。その笑いと涙のバランスが、すごくいいんだなあ。
そうしてたどりついたそのお芝居の描写もまた素晴らしい。素人集団のお芝居の様子がよく表れているし、それを観ている観客の反応もすごくいい。特に象徴的なシーンとともに映しだされるおばあちゃんの家族達の表情がまた素晴らしいのだ。おばあちゃん達にもひとりひとり個性があるように、その家族との関係にも描写すべきものは多い。其れが一つ一つ丁寧に映しだされているので、その表情だけでも気持ちが充分伝わってくるのです。
淡路恵子さん初めとする日本映画を支えてきたおばあちゃん達の演技力はやはり素晴らしい。特に僕は見せ場もあった草村礼子さんが素晴らしかったと思います。
僕はこの映画が大好きです。間違いなく2003年を代表する映画の一本でしょう。