「プライド」☆☆☆☆
監督:金子修介
脚本:高橋美幸 伊藤秀裕
出演:ステファニー 満島ひかり 渡辺大 及川光博 高島礼子 由紀さおり 五大路子 キムラ緑子
いくつものアルバイトをしながら音大に通う緑川萌は、恵まれた環境でやはり名門音大生の麻見史緒に出会い、その境遇の違いに不満を持つ。しかし史緒は父親が破産して留学の話がなくなり、一度は見送られるはずだったオーディションを受けることになる。そのオーディションで再会した史緒と萌は一時審査で共に上位に食い込むが、決勝の前に萌は史緒にあることを告げ、史緒は激しく動揺する。
話はバリバリの少女マンガそのもので、現実性も低いし誰にも共感を覚えることはありません。感動するでもなく、泣けるわけでもない。突拍子もない展開や描写で笑い転げるでもありません。しかしなぜ、こんなにも心躍らされてしまうのでしょうか。単なる喧嘩話のようなものなのに、なんでこんなにもドキドキハラハラして更にワクワクさせてくれるのでしょうか。まさに超痛快作。これはほとんどが満島ひかりさん演ずる萌の感情むき出しのギラギラしたキャラクターによるものでしょう。世の中で美しいのは男同士の関係で、次いで男女の関係、一番醜いのは女同士の関係だそうですが、それがこんなにも人の気持ちを惹きつけてしまうなんて。(笑)
難を言えば、オペラがどっかに行っちゃうことかな。歌よりも恋愛が比重が大きいのね。原作はまだ続きがあるようなので話が少しだけ中途半端なんだよね。
満島ひかりさんがとにかく素晴らしい。年末に公開されていたら主演女優賞の投票分布も変わっていたかもしれません。ってほどの怪演にて快演。元々歌手だから歌はうまいけど、オペラのしぐさ(たぶんオペラのときは声は吹き替えだけど)とか最高だね。ステファニーさんはセリフはいまひとつだけど独特のオーラがあるね。及川ミッチーもいい。
(静岡ピカデリーZERO)
2009.2.1
|