「プラトニック・セックス」


監督:松浦雅子
脚本:
森下佳子
出演:
加賀美早紀 オダギリジョー 阿部  加勢大周 野波麻帆

 
友人達にレイプされ、家族にも見放された少女が自殺しようとした時、携帯に入った間違いメールに心を救われ、思い留まる。しかし家にも帰れず、ホステス、援助交際、AV出演などに身を染めてゆく。

 とにかく安っぽいメロドラマ。主人公の娘の不満感の根っこがいまひとつ描かれてなく、ただただアホで自業自得の借金が増えて身を持ち崩していくだけの女にしか見えなくて、全然感情移入できませんでした。レイプや家族の不理解がきっかけというのは分かるけど、その後それらを引きずっている様子が全く見えてこない。彼女を縛っているのはそう言った心理的なものではなく、単なる金銭的な束縛だけ。そんなだから影も感じられない彼女に愛されるだけのものはどこにもなく(まあカワイイ、スタイルがいい、位だ)、相手の男も身体目当てか気の迷いくらいにしか思えない。全然ラブストーリーとしての切なさや寂しさが感じ取れずにただただ退屈なだけでした。根本的に描写が足りなくないか? ホント、あれじゃ何も考えていないただのバカ女だよ。なんであそこまでブランド依存にならざるを得なかったのか、せめて誰からも愛されてこなかったというような描写か、家族との更なる確執かもしくは和解的な描写があれば全然違うと思うんだけど、、、。
 原作は飯島愛さんの同名エッセイ。読んでないからよく知らないけど、今までの半生を綴ったものなんでしょう。だからなんとなくこの映画の主人公も飯島さんの体験によるキャラクタなんだろうと勝手に想像しちゃいますよね。でも観ていると実は実際の彼女とは全然違うってことが分かってくる。単に原作はモチーフになっているだけで、そのものを映像化したんではなさそうですね。彼女のAVをずいぶん前に観たことがあるけど、あんな嫌々でなくそれなりに真剣に(?)やっていたしね。この映画の彼女に重ねられて見られてしまう飯島さんも気の毒です。
 ホント、つまらなくて上映時間が長い映画でした。ラストもああ、そんなんかという感じ。あの後彼女はどうやって生きていくのか興味もあるけど、どうせ同じようなことの繰り返しじゃないかな。彼女は多少成長したとしても、それ以上に環境が厳しすぎてその環境を打ち破るほどには成長してないし。

 イマイチでした。