Since 1996
by はる
for Japanese only

2004年5月以降 人目のご訪問者です。('96.8〜'04.05・・・130,000人位)

「ROOKIES 卒業」☆☆☆

監督:平川雄一朗
脚本:いずみ吉絋
出演:佐藤隆太 市原隼人 小出恵介 城田優 中尾明慶 高岡蒼甫 桐谷健太 佐藤健 五十嵐隼士 川村陽介 尾上寛之 村川絵梨 山本裕典 石田卓也 天野ひろゆき 浅野和之 吹石一恵 伊武雅刀 大杉漣 渡部篤郎 綾瀬はるか 武田航平 永井浩介 勝野洋

 安仁屋たち二子玉川学園高校の野球部の面々は監督の川藤と共に甲子園を目指していた。そんな時キャプテンの御子柴が新入生の赤星をかばって怪我をしてしまう。しかし部員たちはさらに結束を固め大会での活躍を誓い、野球部は1回戦、2回戦と順調に駒を進めていく。

 テレビシリーズは全くの未見。その状態だとなんであの教師が生徒たちにあんなに慕われているのかさっぱり分からないのよね。たぶんテレビの段階で相当絆が深まるような出来事があったんだろうなと予想は出来るのだけど、映画だけだとそういったシーンは皆無。それからあんなに真面目に野球一筋で頑張ってるむしろ”優等生”たちがなんで「野球部はイメージ悪い」とか「学校一のワル」とか言われているのかも分からない。
 だいたい最近のテレビシリーズの映画版ってのはそういうふうに観てない人を置いてきぼりにすることが多いんだけど、この映画はその度合いが大きかった気がしますね。例えば渡部篤郎さん演じる新聞記者は最初ただの嫌味なヤな奴でしかもそれ以前に何者かもはっきりせず出てくるたびにイラッときていたのだけど、たぶんテレビシリーズを観ていると多少印象も違うんだろうなと思う。もう少し最初に登場人物の紹介みたいな展開を入れないと優しくないよね。
 あとまあ野球を少しでも観たことがある人ならあんなふうにトントンと予選を勝ち抜いていくのは違和感を覚えるだろうし、しかもあの最後の試合の展開はうそ臭さ満載。夢を持って努力すれば何でもかなうと言いたげだけど、それは主人公たちと戦うすべてのチームに言えることなんだけどね。ちょいと甘すぎるかな。燃えるシーンもあったけど。

 最後はちょっと泣かせの気持ちが強すぎ。テレビから観ている人は泣いちゃうのかな。こちとら一人一人に思い入れがほとんど無いし、上に書いたように生徒たちと先生の関係がよく分からないのでひとかけらも泣けず。完全にテレビ観た人だけが楽しめ泣ける映画でしょう。まあ実際泣いている声も聞こえたし。
 ただまあ、実はテレビ観ている人って何千万人もいるのだ。それに対してこの映画を劇場で観るのはせいぜい数百万人。そう考えるとテレビ観てからこの映画を観る人の方が圧倒的に多いはずなんだよね。だからテレビ観てる人が満足できるならこの映画を観た人の大半は満足できると言うこと。こういうスタンスも仕方がないし、この映画は成功なのでしょう。

 しかし2時間15分くらいの映画の中たっぷり1時間は決勝戦やってた気がする。こんなに長い試合って実は結構珍しいよね。アストロ対ビクトリーかよっ。(笑)

(静岡東宝)

2009.6.13