「最後の恋、初めての恋」


監督:当摩寿史
脚本:長津晴子 山村裕二 当摩寿史
出演:渡部篤郎 シュー・ジンレイ ドン・ジェ チェン・ボーリン 津田寛治 松岡俊介 目黒真希 ウ・ルーチン 筧 利夫 石橋 凌 

 観るまではなんとなく、主人公は恋人を事故で失ったと認識していました。違った。更にもうひとつ上の衝撃であった。あれはキツイよ。半年で立ち直れというほうが難しいでしょうね。
 その苦しみを癒すには、やはり新しい恋愛がいいというのは、こういったストーリーではよくある展開。特に新しいところがあるわけではない。この点はありきたり、である。
 ただし彼女のほうは難病にかかっていた。長く生きられないかもしれない。恋などしてもいいだろうか。まあ、これもありきたりと言えなくもない。
 その他のポイントとしては、日本人と中国人と言うことで言葉や習慣の壁があるはずな部分くらいだけど、そういった壁はここでは全く描かれていない。あとは姉妹でのちょっと可愛い三角関係。これもストーリーの組み立てとしては重要な話ではない。他の話が重すぎるくらいだからね。ということで、上に書いたありきたりな展開二つを組み合わせたあたりが、この映画のポイントです。

 でもこの映画って、ありふれている話の割にはなんか気持ちがいい。ヒロインの妹役のドン・ジェちゃんが可憐だ、とかって話ではなく(笑)、主演二人の心の動き方や、彼女の家族を中心とした二人の周りを囲む人達の描き方などがなんかうまい。たぶん悪い人ってのがほとんどいないからだね。なんかみんないい人だらけで、障害となるようなものは最初に用意されたふたつ(昔の恋人との別れ、難病)のみ。ヒロインも自分の重過ぎる運命の前には、妹だの、前の彼女だの、彼がなんでそんなに悩んでいるのかなど、一切関係なし。ただただ不幸から、幸せに向かって一直線に昇っていく話です。悲恋ものと言えなくもないのに、妙に観ていて幸せな気持ちのいい映画に落ち着いています。

 ところで誰か、僕に津田寛治さんと斎藤歩さんの見極め方を教えてください。いつも観終ってからどっちだったのか確認するのよね。(^^;)
 しかしディーラーの中国人社長。インパクト強すぎ。あの顔と台詞回しが忘れられない。(笑)