「スクール・ウォーズ HERO」


監督:関本郁夫
脚本:佐伯俊道 山田 立
出演:照英 和久井映見 内田朝陽 SAYAKA 小林且弥 弓削智久 尾上寛之 中川家剛・礼二 間 寛平 里見浩太朗 

 描かれる時は’70年代。時として熱いが愚痴や泣き言も多い元全日本ラガーの新任教師が、不良の溜まり場と化した工業高校のラグビー部を日本一のラグビー部に発展させていく物語。ほぼ実話だそうです。観るまでは現代劇かと思ってたら実時代を舞台にした時代劇でした。

 この21世紀の2004年に、よくぞこの映画を作ったというところに感心してしまふ。どう観ても’70年代〜’80年代のアナクロ青春スポコンドラマ。その存在だけでいまはもうありえない番長的不良どもがスポーツに打ち込んで更生していく様はさらにありえないものばかり。(^^;)
 そもそもラグビー部が不良の巣窟だと言う設定自体がいまはありえない。いまの不良はスポーツなんかしないっしょ。って言うか、いまはあんな硬派な不良なんてものはそれ自体もういない気がする。現代では全くありえない設定の中、過去のものとして描かれたこの映画はその怒涛の展開がとてつもなく新鮮でしょうがない。ある意味SFかファンタジーです。バリバリの不良が意地をかけて1週間だけラグビー部の練習に付き合う、そんなの考えつかないでしょ?(笑) 試合に負けて選手たちが次々と順番に泣き崩れる、教師が気合いを入れるために全員を泣きながら殴る、謹慎処分になりかけた教師を窓の外から全員で気合いのダンスで迎えに来る、教師が生徒に外国人プレイヤーの名を冠したあだ名を付けて全員がそう呼ぶ。もちろんクライマックスのラグビーの試合は大接戦の逆転勝利だ。とてつもなくファンタジーでしょ?(笑)

 エンディングにメンバーのその後の姿が「○○を目指して修行中」とかって映し出されるんだけど、それが’80年代の姿。普通ならいまでしょうよ、いま。要するにいま2004年に作っているって意識がないんですよね。あくまで’80年代の時代に立ってこの映画を作っているらしいんですよね。だからこそこんな映画をいま作れるのだと思います。でもそれで楽しんじゃうのが私なんですが。(^^;) 正直すっげー面白かったっす。

 しかしSAYAKA可愛いなあ。あんな不良どもの中に入れたら危ないぞ。(笑) 髪の毛茶色いのが気になったけど。



2004.9