「千の風になって」


監督:金 秀吉
脚本:
金 秀吉
出演:
西山繭子 伊藤高史 南 果歩 水谷妃里 金久美子 吉村実子 綿引勝彦 桂木梨江 洞口依子 吉井 怜 字梶剛士

 新潟のラジオ局で実際に行われている企画、死んでしまった愛する人への思いを綴った”天国への手紙”。この映画では、雑誌の企画でこの手紙を書いた人たちを取材することになった若手女性編集者が、手紙の筆者たちの話を聞くうちに自分の環境を見つめなおし成長していくところを描いていく。
 ただし大きく時間を費やしているのは編集者とその夫の姿ではなく、手紙に書かれた家族の姿。幼い息子を病気で亡くした母親。若いころ自分の素行不良を悩みながら逝った母親を自分がその年齢になって想う娘。長年連れ添って共に歩んできた夫を亡くした初老の妻。彼らがどれだけその人を愛していたか、その死をうけいるれるために苦しんできたかをそれぞれ時間をかけて描いています。ほぼ3話のオムニバスと言っていい構成で、編集者はストーリーテラーとしてのみいる感じ。(だから初主演と謳われた西山繭子さんはちょっと損しているね)
 思ったのは、みんなその手紙を書いているのが数年後から20年ほども過ぎていること。やはり落ち着いて手紙が書けるようになるなんて、それほどの時間が必要なんでしょう。それからみんな口をそろえていることは、病気や仲違いなんかで苦しい時間もあったとしても、やはり振り返れば一緒にいて幸せだったということ。愛する人と一緒にいることはどんな形でもやはり素晴らしい時間で、愛する人を失うことはやはり何事にも代えられないほど悲しいことなんだなあということが、いまさらながら身にしみるのは確かです。愛する人を大切にしよう。面白みはないけど、それ以外に的確な感想はないですね。
 一番つらいのはやはり子供を失う母親の話。ウチにも子供がいるのでウルウル来ました。もう1本観てから夜遅く帰るつもりだったのに、結局やめて早く帰って子供と遊んじゃったよ。(笑)


2004.8