「幸福のスイッチ」☆☆☆
監督:安田真奈
脚本:安田真奈
出演:上野樹里 沢田研二 本上まなみ 中村静香 林剛史 笠原秀幸 石坂ちなみ 新屋英子 深浦加奈子 芦屋小雁 田中要次
東京でイラストレーターとして働く怜は、自分の特長を活かせない仕事内容への不満から会社に辞表を出す。そんなときに和歌山で電気屋を営む実家から緊急の都合で1ヶ月ほど店を手伝って欲しいと言う知らせが届き帰郷することとなる。怜は客のことを思うあまりに利益や家族のことを考えない父親に反発して家に寄り付かなくなっていた。その父親が骨折して入院していたのだ。そうして怜は電気屋をしばらく手伝うこととなる。
もう最近は電気製品なんて量販店でしか買わなくなって久しいです。ウチの近所ではコジマとヤマダが安売り合戦でしのぎを削っていて、こちらとしては大助かりで安い家電を購入させて頂いています。たぶんそういう人は多いでしょう。しかしふと見ると街角に小さな電気屋が残っているのを見かけます。絶対に大型店には価格ではかなわないだろうし、置いてある商品自体も少ないし客自体も少ないでしょう。どうやってこの店は成り立っているんだろうとよけいなお世話で心配になったりもするんですが、きっとこんなふうにサービス重視できめ細やかな対応をすることで顧客を確保しているという店もあるんでしょうね。
当初その人柄が理解できずに反感を感じていた父親のことを周りの人たちの評判やその仕事ぶりを感じていくことで見直していくというストーリーは、まあ正直言ってありふれすぎてて新鮮味は感じず。怜が一番こだわっていた父親の浮気疑惑をああいう形で着地させたのはかなり意外だったけど、それ以外は特に展開的な驚きもなく平坦な感覚の残る映画でした。
ただそのオーソドックスな展開の中、一人一人の気持ちの描き方や思いの動き方がとても丁寧で、うんうん、そうくればそう思うのが普通だよねとうなずけることばかりなのを素直に感じ入ることはできました。
上野樹里さんは最近本当に観ることが多いんだけど、それぞれきちんと違う人に見えるんだよなあ。今回も好演。沢田研二さんはいい存在感を見せてくれますねえ。いまは本当に妊娠中の本庄まなみさんが大きなお腹の役なのがおかしかったし、妹の中村静香さんの天然的な明るさは印象的でした。あとどこかで見たことあると思った笠原秀幸さんが6年位前の「ブギーポップは笑わない」「GTO」に出ていた彼と気がついたときはなんか嬉しかった。(笑)
2006.11.21
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