「完全なる飼育 香港情夜」


監督:サム・レオン
脚本:サム・レオン トミー・ロー
出演: 伊藤かな トニー・ホー 竹中直人 ラム・シュー ロー・カーイン マン・ホイ 深海理絵

 うん、まあまあ。彼女が最初のうち抵抗し逃げ出そうとする描写が弱いものの、その後だんだんと逃げたくなくなっていく様子はなんとなく理解できる。家庭に問題があり、友人もほとんどいない。愛を感じることがほとんどなく暮らしていて、またほとんど男に対する耐性もなかったであろう彼女が、自分をある程度大切に扱い、寄り添って眠っているだけの男に感情移入していくのはありそうではある。
 男の方もまた面白い。彼女を拉致したきっかけは唯一の家族であったブタとの別れ。言葉がわからない彼女を衝動的に選んでしまったのも、なんか有りそうではある。言葉がわからないまま接し、抱きしめた彼女をいとおしく思っていくのもなんか分かっちゃう。
 僕はこの二人の感情の流れをよしと思うよ。観ていて自然に感じることができました。

 タイトルから想像されるよりも濡れ場はかなりソフトだけど、この映画では必要ないです。イヤらしい意味で観るなら若い女の子のヌードはやっぱ美しいのでそれだけでも見ごたえ充分。脱ぐならベストは十代に間違いないね。三十代、四十代で初脱ぎするべからず。宮沢りえは偉かったよ、ホント。(笑)

 でもこのタイトルはちょっと内容に則してないですね。あれは飼育か? シリーズものとして扱う方がキャッチーなのは分かるけど、もうちょっと内容に合わせた方がいいかと思います。