監督:横井健司
脚本:キム・テグワン
出演:小沢和義 みゆ 松田賢二 山本浩司 加藤知宏 遠藤憲一 根岸季衣
最近よくある拉致監禁物の中で、終盤の展開の意外さと面白さで出色の作品だった「飼育の部屋」。この映画はその続編で、前作の登場人物が一部そのままの役で連続出演しています。僕は事前にこの映画のつながり方を知っていたのだけど、とあるサイトではそのつながり方をネタバレ扱いしていたので、ここでも伏せておきますね。知らなければええっそうだったの?と思うかもしれないしね。
主演は前作と同じ小沢和義さん。彼が前作と同じように毎日のように姿を見て気になっていた若い女を拉致監禁するところから始まります。この女が絵に描いたようにダサくてしかも孤独に描かれていて(同僚たちに昼ご飯に誘ってもらえなかったり)、その拉致の理由がその時点では分かるような分からないような描き方になっているのは前作と同じ。その後に拉致された女が恐怖から落ち着いて、チャンスを探して逃げ出そうとしたり、だんだん相手を理解していくようになっていって結ばれてしまう、などというのも前作に近い。ある意味、かなり前作の焼き直しに近い展開を見せます。この映画にどんな意味があるんだろう。それが鑑賞中中盤までの疑問でした。
しかし終盤、役柄は違うものの連続出演となる遠藤憲一さんの出現によって大きく事態は動く。そこから先の展開はスリリングで、ラストに女が示す表情と行動はやはりこの映画の価値を決める一撃になっているでしょう。
ただ最後の小沢さんのモノローグ長すぎ。ちょっとクドイかな。
2004.7