「その街のこども 劇場版」☆☆☆☆
監督:井上剛
脚本:渡辺あや
出演:森山未來 佐藤江梨子 津田寛治 白木利周 中川光子
阪神・淡路大震災から15年、十数年ぶりに神戸に降り立った勇治は同じように神戸を十数年前に離れていた美夏と偶然出会う。美夏は翌日の1月17日朝に行われるメ追悼のつどいメに参加するために、勇治を無理やり付き合わせ、夜の街をさまようことになる。その中でふたりは震災当時の辛い思い出と向き合っていく。
感動しました。くしくも今年、更なる大震災を経てしまい、この映画に対する気持ちも強くなっているのかもしれないけど。 いい想い出も悪い想い出も、こどもの頃に体験したことってとても重要。その出来事の大きさによっては、その人の一生を左右するくらいの心の傷やトラウマにもなりかねない。この春の大震災に際しても、ここに描かれるような出来事を心に残してしまったこどもたちは何万、何十万といるのでしょう。その気持ちを抱えたまま大人になって、そうしてやっと昇華できるのかどうか、それは一概には分かりません。 もちろんこどもだけではありません。たった一日、それもたった数分の出来事で人生が変わった大人たちも何百万といるはずです。特に家族を亡くした人とか、もう他人にはその気持ちを受け止められるわけもありません。この映画では、その他人には受け止められるわけのない気持ちを、どう感じ取ったらいいのかを考えさせられました。僕らにはただ、見守るしかないのでしょう。時が解決する可能性、本当に小さな可能性に賭けるしかないのでしょう。 実際に震災を体験しているという森山未來さん、佐藤江梨子さんがそれぞれ好き。最初は喧嘩したりしたのに、だんだんうち溶け合っていくのがやっぱりヨイね。
(DVD)
2011.9.6
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